「コロナ収束後の考え方が違う!もとに戻すか?先に進むか?」
「先生、収束後について、ちゃんと考えなければと思ってまして…」と オンライン個別相談を通じてとあるチェーンの経営者からのご相談です。
「景気の冷え込み」を見据え、今、こうしたご相談が増えています。
かつては、「やれるとこまでやってから・・・」とか「とにかく自力で・・・」と試行錯誤でやってるうちに、「行き詰った!」となってお問い合わせいただくというパターン。 背景には、気づいてから悪化するまでに時間がかかっていたため、良くも悪くも時間があった。ということです。
新型コロナウイルスの特性を反映するかのように「昨日まで元気だった人が いきなり入院?」ということから、生活も経済も僅かな時間で急変する。世の中の人が感じていることと言えます。
今回のご相談も、数か月前からアポイントを頂いていたのですが、コロナ騒ぎでスケジュールが合わず、延期となっていました。
ところが、急激な特需となり、人時生産性改革への取り組みがまた先延ばしになってしまうので「もう 電話でもなんでもいいから!」と業を煮やされてのご相談でした。
この先、どうなり、いつ落ち着くのかは誰にもわかりませんが、動くことが出来なくても、手を講じていくことは出来ます。
そういう意味では直接お会いできなくても、ビデオ相談を通じ合意に至れば、構造改革に向け、仮説をたてるには、十分可能だということです。
3カ月前、人口減によって売上は減り、人件費を中心とした、コスト増に翻弄されていました。
それが一転し、スーパーやホームセンターでは、二ケタ近くの売上増となっています。
その最前線の店舗では、衛生管理対応に、想像以上の手間がかかる事が起きています。今は、急に増大した業務を人海戦術で対応するしかないわけですが、この先、同じことが起きたら・・・と考えると、大きく変えるのは今しかない。と考えるはごくごく普通の流れといえます。
今から20年前 携帯電話やパソコンを個人的に持っている方まだ限られていましたし、インターネットで商品が買うことが当たり前になる日を想像した人はほとんどしませんでした。今は、携帯は一人一台が当たり前、欲しい商品が店になければネットで買える時代です。
この先20年後 いつ行っても質のいい商品が買えるサービスが出来たり、それを予約することができたり、医療相談が受けられたり、会社に出社しなくても収入を得ることができたたり。といったことが一気に起きていると思えば受け入れることができるというものです。
「コロナが収束すれば また 元に戻るはず」という方と「いや、これで十分できるしここから進化する」といった考えに分かれていくこととなるでしょうが、元に戻っても、成長が望めないのであれば、この機に変えずして成長はない。ということです。
例えば、今は、密集を避けるため チラシを打たなくなる企業が大半ですが、コロナが一段落ついたら、再びチラシをガンガン打って、集客をするお店に戻すのか?あるいは、この機にチラシを止めて、業務量を削減する仕組みをつくって、いつでもゆったりと良い品質商品を買うことができるお店にするのか?それによって、大きくこの先の成長戦略が変わってくることになります。
セール準備にかかるコストが無くなったり、非接触型のフルセルフレジ化によりレジコストは下がる。テレワーク化により本部コストや移動時間は限りなくゼロになる。そういったことにかかっていたお金は、想像以上にあって、こういった利益に結びつかない業務を見直すことで、成長戦略資金を確保することは今からでも間に合います。
今は、外出自粛や休業している企業のおかげで、売上が上昇してるわけですが、これが収束すれば、スーパー、ホームセンター、ドラッグチェーンは一気に反動がきます。
さあ、貴社では、コロナ収束したら「元に戻す」ことで切り抜けようとしますか?それとも、このチャンスに大きく飛躍しますか?
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