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オンライン化や効率化だけが全てでない、 リアルの強さを倍増させるためには?

SPECIAL

ギフトビジネスコンサルタント

株式会社売れるギフト通販研究所

代表取締役 

日本で唯一のギフトビジネスコンサルタント。流通、通販、ギフトの各業界通算30年以上の経験を持ち、2015年に独立。2017年には培った独自ノウハウを体系化し、ギフトビジネス専門のコンサルティング機関「売れるギフト通販研究所」を立ち上げ、多くの企業を指導。幾多の企業を成功へと導く。著書に『「ギフト商品」を通販で売る』、『儲かる「ギフト化」で飛躍する3大ポイント』がある。

明日には、全国34県で緊急事態宣言が解除される模様となってきましたが、多くの方が心配されているように、解除後また、感染者が増え出したら再度の緊急事態宣言が復活する懸念は、常に付き纏いますよね。

十分な効果効能がある特効薬やワクチンが認可され、広く供給されない限りは、Afterコロナではなく当面は、Withコロナになりそうです。

当社では今、ZOOMを使ってのコンサルティングを実施していたり、オンラインでの個別相談コンサルティングをご用意していたりします。ですが当社のクライアントは、首都圏より地方の企業が多く、テレワーク・リモートワークの導入によるオンライン化は、正直まだ遅れている実情もあり、直接訪問を希望される企業も少なからずあります。

そんな中、今、当社に寄せられる個別相談では、世の中これからも元通りに回復するかどうかわからない飲食業や観光業、またその業界に納品するような会社経営者の方々から、下記のようなご相談を、この4月〜5月に掛けて、頂くようになりました。

「コロナの第2波、第3波が来ても大丈夫なように、ネット通販などのECチャネルを持っておきたい」

「今まで放ったらかしだった、ECチャネルをサイト構築しなおして、本格的にやりたい」

「コロナ後もこれまでの販売ルートはもうあてにできない。今からギフトやネット通販で強い商品を作って、新たな販売チャネルを開拓したい」

このようなご相談に、お互いの訪問や移動、密室を避けるなどで直接面会が難しい中、当社ではZOOMによるオンラインでの実施もご案内しているのですが、実を言いますと、大半の企業様のご要望は、訪問はできないので、Eメールやお電話での実施をお願いされているのが実情です。

オンラインが"絶対"では全くありませんので、それでも全く問題はありません。

本来であれば、当社のオフィスに来ていただいたり、企業に直接お伺いしたりして、リアルな現場でお話しをさせていただき、ご相談をさせていただきたいのが、当社も望むものです。

特にご相談の初期段階や、会場開催でのセミナーにおいて、オンラインだけでは以下のことが、ご相談をされてきた企業も当社も、お互いにあるからです。

・お互いに、真の姿が見えない

・事前ヒアリング以上のことが分かりづらい

・現場を見ないと気づけないことがある

コロナによって外出自粛、出勤自粛など、交通機関混雑緩和の観点から、テレワークの推奨、オンライン化が叫ばれて無理やり?、致し方なく?オンライン化を導入された企業も、多々あるかと思います。

外出しない分、外の環境で見聞きしての気付きを得たり、実際に会ってお話しをすると、ムダ話しや冗談も交えながらも、見えてくることが多々あったりしますが、これがオンラインではほとんど発生しません。

今後においては、引き続きセミナーやコンサルティングのオンライン化も進めますが、リアルな現場を絶対に尊重しますし、これからもそこに軸を置きます。

オンライン化を通じで得られる、最大享受できるメリットは、時間短縮ですよね。通勤や通学が少なくなればその分、体力も温存されます。

また、社内会議や稟議などの意思決定でも、これまでになかったスピード感が生まれることも大いにあるでしょう。

一方で、人間本来の姿とは、実際に歩き走り、人と会って語らい、ビジネスや旅行などでともに行動することです。そこで得られる "実体験"は、何モノにも変えられません。

音楽や演劇などのエンタメ業界も苦しんでいて、オンラインライブやオンライン演劇の取り組みが一部では始まっていますが、やはりイベント会場で人と共感・共有する感覚、生から得られる感覚は、オンライン配信での拍手ボタンやチャットでコメントを送るなど、ネット上での共感を表すスタイルがあっても、リアルに代わるもの、勝るものでは、決してありません。

買い物においても、日常品は毎日ネット購入でも経済的メリットさえあれば、とても便利でいいでしょうし、今後もますます利用が進むでしょう。

逆に、例えば高級ブランド品を安くネットで買いたい層がいる一方、定価でいいから”本物”を”正式”なブランドの実店舗で、”安心”してショップ店員さんに出迎えられながら、買いものをしたい人が沢山います。

こういった人たちは、安く買うことに価値を見出すのではなく、絶対に偽物を扱わない、安心な公式実店舗で買うこと、知識豊富なショップ店員さんから丁寧な接客を受けられることで、"満たされる気持ちいい感覚”の対価として、値段が高くても実店舗で、定価で買うのです。

ギフト通販ビジネスの専門家である私が、このように実店舗など、リアルの売り場・買い場は強い!と言っていることに違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

通販には通販の良さがあり、実店舗には実店舗の良さがあるのは事実です。

良さをうまく融合させて、互いの販売チャネルを総合し高める戦略づくりが重要なのです。

お客様から見れば、実店舗もネットショップも同じ会社が運営しているのでれば、同じ目線で見られていることが、今の時代では、何より大前提にあります。

オムニチャネル・O2O(オンライン・トゥ・オフライン)・D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)というのがあるように、実店舗経営をさらに高みに持っていくためにも、また経営におけるリスクヘッジのためにも、

【実店舗(リアル) × EC(ネット通販など電子商取引)】は、マストである。

もし、あなたの会社が、ECからスタートしたD2Cのようなスタイルの企業なら、

今後【EC × 実店舗(リアル)】を。

あなたの会社の販売チャネルが、BtoB(企業間取引)のみの場合でも、

【現場営業(リアル) × BtoB向けEC 】営業スタイルのEC化も視野に。

時代の変化に対応する。対応すら通り越し、その先も見据えた打ち手を次々と行えればもっといいでしょう。

とにかく、早く収束を願うばかりの運否天賦に任せているだけでは、今年のひどい状況どころか、来年以降の回復も見えてきません。

オンライン、オフラインのバランスを、自社のこれからのビジネスモデルに照らし合わせながらよく考え、そのための準備・行動を、1日でも早く進めてください。

Withコロナ、Afterコロナ。

当社、ならびに私は今、こう結論づけて今、これからに向けて動いています。

「オンラインが全てでない、リアルがベースにあってこそのオンライン化だ。」と。

当コラム読者の方、一人でも多くの方と実際にお会いできる日を心より楽しみにしています!

 

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