今すべきこと「命の安全の優先」「立ち止まらない思考」
今回のコロナウイルスは、日本だけでなく、世界中で猛威をふるっており、まさに「100年に一度のパンデミック」と言われる状況です。約100年前の1918年に「スペイン風邪」が大流行し、さらに100年前の1820年には、「コレラ」が大流行しました。そのまた100年前には、「ペスト」が大流行していたのです。
まさに100年に一度級の大型感染症にあたると言えます。当然、「命の安全」が最優先となります。社長だけでなく、家族や従業員さんが感染しないよう、最大限の安全処置を考慮しながら、事業を継続していかなければなりません。
会社経営においては、リーマンショックや東日本大震災などのイチ個人のチカラではどうにもならない事態に遭遇することがあります。そんなとき、会社を潰さず、従業員さんの雇用を守っていかなければなりません。どんな不測の事態に陥っても、揺るがない「思考軸」を持っておく必要があります。
今は、まさに自粛ムードという状況下ですが、何でもかんでも自粛しなければならないのではなく、あくまでも目的は「感染拡大防止」です。例えば、ミーティングや打ち合わせを予定していたとします。そのミーティング自体を自粛しなければならないのではなく、オンラインミーティングやWEB会議といった別の手法で実行すればいいのです。
確かに、現在のコロナウイルスの嵐が過ぎ去るまでは、「何もしない」という考え方もあります。しかし、社長が数週間・・・いや数カ月、世間が自粛ムードに流されて、「会社の今の事業存続だけでなく、会社の未来の生死に関わる大事な節目の時」に、何も考えず、何もせず、思考停止の状態に陥って過ごしていたら、どうなるでしょうか。
日本経済だけでなく、世界経済が息を吹き返した時に、「何も考えずに、巣籠もりをしていた社長」と、「来るチャンスに備えて、仕込みをしていた社長」どちらがスタードダッシュをきれるでしょうか…。 考えてみてください。
2020年に関しては、仮に業績が悪くても、「コロナウイルスの影響で…」といえば、周囲はなんとなく納得し、理解してくれるかもしれません。ですが、それ以降は、個々の企業の本当の実力が試されることになります。体力のない会社は、恐らく淘汰されていくことかと思います。
我々人間にとって、何よりも代えがたいのは、「時間」です。
失った「時間」は、二度と取り戻せないのです。
だからこそ、社長はどんなに苦しくても歯を食いしばり、今は、未来のチャンスの芽を見つけ、そしてそのチャンスの芽を大きく花開かせるための打ち手を考えなければならない時なのです。
成功している社長は、よく「お金の使い方が上手」といわれます。上手にお金を使い投資をすることで、成功の確度を高めていきます。同時に、その成功のための速度を加速して「時間」を最大限有効活用するために、「お金」を上手に使っているのです。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。
あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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