第10話:【動画解説付】利益を6.7倍にする四字熟語とは?
【集客の仕組み化・営業の仕組み化・人材育成の仕組み化】、3つの仕組み化で最短ルートの成長戦略を指南する“導線経営”コンサルタント中丸秀昭です。
前回は「価格アップを実現する◯◯◯商法とは?」をお伝えしました。今回は「利益を6.7倍にする四字熟語とは?」についてお伝えします。
この四字熟語、何だと思われますか?少しだけ考えてみてください。答えは・・・
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経営理念です。
経営理念が全く同じ企業は、2つとして存在しません。ということは、経営理念が
差別化の要素になり得るわけです。とは言え、経営理念をお客様にしっかり伝えることができている企業は本当に少ないのです。
ひとつ例をあげましょう。2つのリフォーム会社のホームページがあったとします。A社のホームページには、業務内容や目安とする価格は掲載されていますが、経営理念と思えるような文面はどこにも記載されていません。当然、どのような思いで経営し、どのような方針や考え方でリフォームする会社なのかわかりません。
一方、B社のホームページは、業務内容や目安の価格が掲載された上で経営理念がしっかり明記されています。そこにはこう書かれていました。
当社は単にリフォームをする会社ではありません!〝住み心地のよい家づくり〟を通じて、ご家族の幸せを全力でご支援させていただく〝幸せサポート・カンパニー〟です!
さて、この両社の品質・価格がほぼ同じであった場合、あなたがリフォームを依頼したくなるのはA社ですか、それともB社ですか?ということなんです。
以前のコラム、【絶対に値下げがダメな3つの理由】で価格以外の判断基準を示してくださいとお伝えしました。経営理念を自社の外部に明確に示すということは、お客様に価格以外の判断基準を示すことです。
そして、経営理念を自社の内部に口を酸っぱくして伝え続けることは様々な価値観を持った社員のベクトルをひとつに合わせることです。経営理念は売上・利益以前に企業の根幹となる、とても大切な“決めごと”です。このように申し上げると、
経営理念で売上が上がるなら苦労しない!
とおっしゃる経営者の方が多いのも事実です。その通り、経営理念をしっかり構築したからといってすぐに売上げが上がるわけではありません。
しかしながら、経営理念が明確な企業とそうでない企業では中長期的にみると明らかに収益の差が表れるということがわかっています。著名な経営書『ビジョナリーカンパニー/ジェームズ・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス著』にこう記載があります。
経営理念の明確な企業とそうでない企業に対してある調査をしたところ、経営理念の明確な企業はそうでない企業の約6.7倍の収益の差があったと。何とも皮肉なことに利益だけを追求してきた企業より、経営理念に基づいた経営をしてきた企業のほ方が格段に収益性が高いのです。
なぜこのような結果になるのでしょう?経営者の立場で考えるとなかなかすぐに答えが見つからないかもしれませんが、経営者として考えるのではなく、お客様の立場で考えたらどうでしょう?
お客様の立場で考えた時、どのような企業だったらあそこから買いたい!という支援したい気持ちが湧いてきますか?「自社の利益を求めて経営している企業」でしょうか?それとも、「経営理念が明確でそれを全うするために経営している企業」でしょうか?
お客様にとって、あなたの会社が儲かろうが倒産しようが関係ありません。お客様が企業を選ぶ基準は、どれだけ自分(お客様)にメリットをもたらしてくれるか?です。ですから、利己主義の企業と利他主義で経営理念を追求しようとしている企業では、お客様からの支援のされ方が違って当然です。
経営者として儲けだけを追求するのではなく企業の存在意義と目的、それを達成するための社内の行動規範(価値観)にそって経営して頂きたいと切に願います。経営理念の考え方については下記、弊社が運営しているYouTubeチャンネル成長戦略TVの中の「経営理念3つの定義」で解説してますので参考にしてください。
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次回は弊社が提唱する“導線経営”3つの仕組み化の「集客の仕組み化」、集客には2つの方法しかない!についてお伝えします。