絶対損したくない人のための損得学

2週間前、社長さんがため息交じりでこんな話をしてくれました。
「僕はね、無駄をしてはいけない会社に損を出しちゃいけないと、一生懸命節約してきたのよ。
後継者にお金を残したいと思ってね。でもこの度の銀行さんとの取引は、まさかね、まるでまちがった。出口が違うんだものね。
まちがったのは、僕なんだけど、なんであんな商品銀行で売るのかね」
こちらの社長さん、かなりの資産家です。
当然銀行の担当者といっても、支店長クラスがやってきます。
この社長さんが購入したのは、その支店長さんがオススメしたドル建ての保険でした。
マイナス金利のこの時代、資産運用は悩ましい問題です。
銀行としては、これまで安心安全を売りにして、銀行に預けていただけたけれど、
金利がつかない時代に、お客様が喜んで取引を続けてもらう新しい商品が必要です。
投資はしたいけれど、、、
銀行の強みは、お客様の資金の情報を持っていること。
「まとまった預貯金がどの程度あるか。」
「動かずに塩漬けになっている期間はどの程度か」
預金の停滞期間という情報から資産をどう活用したら良いか迷っている、
知恵を欲しがっているお客さんを絞り込めるのです。
もちろん、社長さんもそれを望んでいました。
どうしたら、もっと資産が運用できるのか、
今まで通りに「ケチ」したからといって、お金が増えていく時代ではないのです。
もしかして、損得より人で判断?
そこで、多くの銀行で生命保険の販売を開始しています。
銀行の支店長さんは、大手保険会社の担当者と共に、資産家のお宅を訪問し、資金運用の話をしました。
大手銀行の、しかも支店長、この人のオススメなら安心できる。
色々な商品を見せて、中でもオススメされたのは、ドル建ての商品でした。
何よりも、「金利」が違います。
日本円での運用であれば、手に入れられない金額が提示されます。
保険金額と同じだけ、お金が貯まる!
保険なのに、これじゃ、投資だわ。
自身の収入からどれほどが可能か、正直に全て見せてプランをお願いしました。
でてきたプランは、5億ドルの保険です。
どっちがお得?それが損得学
損得学という経営者必須の計算方法があります。
損得学の目的は、利益の拡大です。
大事なポイントは、この利益とは何かを明確にしておくこと。
今回の意思決定の目的は、後継者に残す資金です。
この5億ドルの保険プランは、終身保険ですから5億ドルは必ず受け取れます。
デメリットは、5億ドルの保険に5億ドルの払い込みが必要です。
よくある円建て定期保険であれば、保険期間が長くて90歳満了。
それ以上の年齢は、保険金額を減らして加入となります。
しかし、保険料は、3分の1以下です。つまり1億8千万円でほぼ5億受けとれます。
損得学の基本は、「比較」
どっちがお得?
数字にしてみると、差がはっきりします。
―ノグチ
P.S.
経営者がここ何とかして変えたい!っと思う直感は、大抵当たっています。普段から気になることなんです。でも「エイヤッ」てやって大丈夫かなと不安になるときは、この損得学。
取らぬ狸の皮算用って悪い言葉に聞こえるかもしれませんが、経営者には必須の数字。シリコンバレーの起業家だって成功は7.2% 私たちのような凡庸な経営者なら、たくさんやってみるしかないのです。
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