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ピンチはチャンス。今できることから始めましょう

SPECIAL

マインドポジション経営コンサルタント

株式会社アトリオン

代表取締役 

マインドポジション経営コンサルタント。社員と顧客の心に占める貴社の位置づけ―「マインドポジション」をアップし、業績向上を目指す仕組み構築のスペシャリスト。30年にわたる中小企業のブランディングと組織開発の経験を背景に、マインドポジション経営実践プログラムをオリジナル開発。時代に合わせて組織を刷新したい経営者や、2代目、3代目社長、社員の力を引き出して社内の体制を再構築したい経営者に高く評価されている。新しい切り口に基づく事業の見直しと組織の再開発を通して業績の2ケタ成長を実現するなど、持続可能な企業の成長に向けた力強い支援に定評。株式会社マインドポジション経営研究所代表取締役

 コロナショックの影響が続いています。東京駅がガラガラだとか、出張のキャンセルが相次いでいて営業ができないとか、イベントごとがことごとく中止・延期になっているとか、飲食店の客足が途絶えたとか。これまで想像もできなかったような影響が続々と報告されています。

いままで当たり前にできていたことが、できなくなった。困った……という思考回路に落ち込むと、行動力が削がれて何もできなくなります。そして、この悪循環の元凶が去っていくのをじっと待つだけになる。そういう人たちがいる一方で、この逆境こそがチャンスと考えて、俄然元気を出す人たちがいます。

会場開催のセミナーやフォーラムをオンラインに変更したり、飲食店の客数減を補うために持ち帰り弁当を始めたり。多くの企業が「不要不急の来客は遠慮願う」という対策を打つなか、それならば…と、オンライン営業を試してみたり… 

外出ができないとか、面談ができないとかいう制約条件は、新しいやり方を試してみる良いチャンスを提供してくれます。そして思い切ってやってみたら、案外うまくいったりするわけです。

そういえば、と思い出すのは、東日本大震災の前と後で、「クラウドサーバー」に対する評価が180度変わったことです。当時、出始めだったクラウドサービスに対して、「クラウドなんかどこにサーバーがあるのかわからないから信用できない」という風潮があったことを覚えておられる方、いらっしゃるのではないでしょうか。

ところが、その後、中小企業に対してもBCP(事業継続計画)の策定が推奨されるようになると、「地震や津波が来ても、会社に大切なデータを守ることができるのはクラウドだけ」という考えに変わり、地震国日本には不可欠なサービスのポジションを獲得していきました。

人の生死や会社の存続にかかわる重大な出来事のあとには、必ず大きな転換がある。そう考えると、いま、この時をどう過ごすかによって、この後の事業展開が変わってくる可能性は大いにあり得ます。

うかうかしてはいられません。今までのやり方にとらわれず、社内の知恵を集めて、この難局を乗り切る策を考えましょう。今まで会社のなかで何となく主流になれなかった社員のなかに、今までの常識にとらわれない面白いアイデアが眠っているかもしれません。

まさにピンチはチャンス。いまだから試せることから始めてみましょう。

 

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