あなたは何のためにコンサルタントをやっているか?
「細井さん、細井さんは何でコンサルタントをやっているのですか?」と、答えに少々困る質問をしてきたのは知り合いの心理カウンセラーです。突然そう聞かれ、不意を突かれた格好で即答できませんでしたが、しばらく考えてこう答えました。
「たぶんほとんどのコンサルタントはビジネスとしてやっているでしょう。ビジネスだからお金儲け、売上・利益、生活のため、だと思いますよ」「まずそれが基本にあって、十分ビジネスとして成功していくとたぶん、別の何かのためにも、という風に変化していくのではないでしょうか」
質問をしてきた心理カウンセラーは、児童心理と犯罪者心理の専門家で、特に児童心理については長い現場経験があり、理論と経験をミックスさせた指導で非常に評価の高い方です。しかし、そのノウハウをビジネスとして活用しているわけではなく、ボランティアに近いような働き方をしています。
そのカウンセラーに、「せっかく独自のノウハウを持っているのだから、それをビジネスに活用したらどうか」と話したことがあります。しかしその答えは、「子供たちと一緒にいることが楽しいし、問題のある子が立ち直って成長していく姿を見るのがうれしいんですよ」「やりがいのある仕事をさせてもらってお金をいただけるなんて幸せですよ」
皆さんどう思いますか?金銭的な豊かさではなく、心の豊かさを求めているのです。実際、この方が関わった子供たちが成長して一人前になったとき、お礼の手紙や時節のあいさつ、旅先からのはがきや土地の名産品が届くそうです。またそれがうれしいそうです。
最初の質問に戻って、我々コンサルタントは何でコンサルタントをやっているのでしょう?お金、プライド、名誉・・・。当然自分や家族の生活のためにという人がほとんどでしょう。しかしそんな中でもクライアントの成功する姿が見たい、そのお手伝いができることが楽しい、というコンサルタントもいるでしょう。
そういった本物のコンサルタントは、クライアントを成功に導き、それが生きがいであるような人たちだと思います。だからクライアントから信頼され、頼りにされるのです。そんな本物のコンサルタントが日本に大勢いるといいと思いますし、そうなりたいと思っています。
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