開発リーダーに求められる物事の見方とは?
「当社には、○○という社員と××という社員がいるのですが、どちらが開発リーダーに適任でしょうか?」
先日、ある経営者の方から、かけられた質問です。
多くの経営者が気づいているように、開発者には、向く人と向かない人がいます。誤解しないで欲しいのですが、優秀な人が向くとか、まじめな人が向くとか、そういう次元ではありません。もっと、基本的な特性の部分で、向き不向きがあります。中でも、開発リーダーともなれば、向き不向きが強く表れます。
繰り返しますが、優秀とか優秀では無いかとか、そういう次元ではありません。実際に、「開発者は優秀でなければならない」と、会社で一番優秀な社員を開発リーダーに選んでとりかかったものの、結局上手くいかずに立ち消えになったというケースが繰り返されているのが、その良い証拠です。
では、開発リーダーには、どんな人が向くのでしょうか?
それには、様々なポイントがあるので、詳しくはコンサルティングの中での話にゆずりますが、今回は、その中でも特に、開発リーダーにおいて強く求められる特性をご紹介します。
開発リーダーに特に強く求められる特性、それは、「プラス思考」です。
「なんだ、そんなこと」
もし、そう思われたとしたら、それは、開発者選定で苦労した経験が無い方ではないでしょうか。
開発では、開発者にとって逃げ出したくなる、あきらめたくなる困難な局面が必ず襲ってきます。一つ壁を乗り越えても、しばらく進めると、また新たな壁にぶつかる、そんな状況になります。そもそも、開発に着手する段階において、この逃げ出したくなる局面に遭遇します。
「私には、とても無理です」
「できません」
「余裕がありません」
「なぜ、私なのですか?」
過去に開発を頼んだときに社員からこのように言われた、あるいは、彼(彼女)に開発リーダーを頼んだら、きっとこう言われる、そう思った人は多いのではないでしょうか。
そう思うのは、無理もありません。実際に、社員からこういう反応をされる方が多いのです。そして、正にここに、開発リーダーを選ぶ際の難しさがあります。
これに対して、開発リーダーになる人は、最終的に次のように考えます。
「まあ、どうなるかわからないけど、やってみるか」
「なんとかなるさ」
「だめならだめで仕方がない、でも、上手くいったら面白い」
もちろん、最初から、このように考えることができる社員は、極々限られます。通常は、存在しないと言っていいでしょう。ですが、最終的にここまで持っていかなければ、開発するどころか、始めることすらできないのです。
何より、リーダーが「なんとかなるさ」「やってみよう!」というプラス思考でなければ、だれもその人にはついていきません。誰もついてこなければ、結局、何も成し遂げることはできません。
リーダーとは、関係者全員を行動に導く人です。
プラス思考でなければ、つとまりません。
「失敗したらどうするのか?」と不安にかられている社員に対して、「この人なら何とかしてくれる」と思わせる人にならなければならないのです。
繰り返しますが、最初から、ここまでポジティブな人は、まず、居ません。ですから、そうなるように、経営者が、社員を導き支え続けなければならないのです。
そして、開発リーダーに誰を選ぶかは、「支えれば、彼(彼女)なら、なんとかなる」開発リーダーを選ぶ経営者がそう思える人財であること、これが、まず、第一条件になります。
例えば、今、新型ウィルスへの警戒感と不安が世の中を支配していますが、外出や移動を制限されるこの機を利用して、考える時間をとろう、戦略を練ろう、会議削減を推し進めよう、テレワークの実証実験にあてよう、そんな風なプラス思考が、リーダーには求められるのです。
心配はいりません、流行もいつかは終わります。
そう考えられる人を育てることです。
御社には、困難な局面で前向きになることができる社員が何人いますか?
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