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開発者をつぶさず育てる方法とは?

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

「開発の人間が、よく病気になる」
ある社長の方から打ち明けられた悩みです。

この方の企業は、開発経験のある役員に社員を指導してもらい開発に取り組んでいます。その役員は、大企業出身で豊富な開発実績があります。しかも、熱心に指導しています。会社としても開発に力を入れていこうとしており、社員を様々な研修に参加させるなど、教育にも力を入れています。

その効果もあって、いくつかの開発案件が動き出したのですが・・・その多くが上手くいっていません。それどころか冒頭のように、取り組ませている社員が脱落し始めています。それも一人や二人では無い状態です。

「役員の指示が悪いのか、それとも教育が足りないのか・・・」
社長の悩みは深まり、出口が見つかっていません。

これは一例ですが、「開発者が育たない」「開発者がつぶれる」という当社へのご相談は非常に多く、相談に来られる社長の少なくとも5人に1人は、大なり小なりこの悩みを抱えています。それだけ、開発に取り組み始めるときによくぶつかる、大きな大きな課題なのです。

それでは、社員がつぶれる原因は、一体、何なのでしょうか?
指示が悪いのでしょうか?
それとも教育が足りないのでしょうか?

結論から申し上げると、どちらも違います。確かに、他の業務なら適切な指示や教育が、有効な解決策となることも多いでしょう。しかし、開発においては、打開策にはなりません。それどころか、逆効果になることもよくあります。

誤解しないで欲しいのですが、開発において、指示や教育をするな、と言っているのではありません。当然、必要なときもあります。ですが、指示や教育だけで開発できるようにはならないということを正しく認識することが大切です。

なぜ、指示や教育だけでは、開発できるようにならないのでしょうか?

それは、開発では、指示や教育では得られない、ある力が絶対に必要だからです。他の業務でもあった方が良い力ですが、特に開発において絶対に欠かせない力で、これが無くては成立できないものです。

社員に持たせなければならない、開発に絶対に必要な力とは、「自ら考え行動する力」です。開発には、この自ら考え行動する力が絶対に必要です。

何を開発するのか?
なぜ、それを開発するのか?
どうやって、それを開発するのか?
本当にそれができるのか?

開発は、絶対的な答えの無い、決められたものが無い世界です。たとえ経営側が大枠を決めても、やることすべてを具体的に決めて指示することはできません。やってみないとわからない部分が必ず存在するからです。

このやってみないとわからない世界で、社員が、「自ら考えやってみる」選択をするのか、「やることの具体的な指示が無いのでやらない」選択をするのか、ここが開発できるか、できないかの運命の分かれ道です。

冒頭の役員のように開発経験者はここがよくわかっています。わかっているが故に、自ら考え行動しない社員を目の前にすると、つい、やってしまうことがあります。

それは、社員を動かそうと、社員に対して自分で考えて行動するように「指示」を出してしまうことです。

しかし、「自分で考えて行動しろ」と指示されればできるくらいなら、社員は既にやっています。できないから、動かないのです。それを、無理に動かそうと強い指示、すなわちプレッシャーを与えてしまうと、まじめな社員ほど、その指示に応えようと無理をしてつぶれてしまうのです。

そして、この「自ら考え行動する力」は、教育でも養うことができません。この力がつかないのは、知識の問題では無く、心の問題だからです。それを無理に教育しようとすると、「自ら考え行動すべし」という説教になってしまいます。これは、言わば無理に心を変えようとする行為になってしまうのですが、これまた病気の原因になります。

このように、自ら考え行動する社員を育てるために必要なことは、指示や教育ではありません。最も必要なことは、もっと他にあります。

社員が自ら考え行動するようになるために必要なこと、それは、「環境と場」です。

社員は、環境が整い、場を与えられ、さらに動き出すきっかけを与えられると、少しずつに自ら考え行動するようになります。そして、ある時点から急激にその力が伸び始めるようになります。これは、実体験として何度も経験していることです。自ら考え行動する力は、人間誰しもが本来持っている力です。なぜなら、それが人間だからです。問題は、経営者が、社員が持っている潜在力を信じ、場を与えているかどうかなのです。

開発ができない原因と対策を指示や教育に求めていては、状況は悪化するばかりで、いつまで経ってもそこから抜け出すことはできません。

御社は、社員が自ら考え行動する「場」を与えていますか?
場の与え方と動かし方を社内に持ちましょう!

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