「新たな取り組みが上手くいく企業がある 全く進まない企業があるその決定的な違いは○○です!」
「先生 今年の年末年始は 自分の店を良く見ることができ、来期はやるべきことがたくさんあることが見えてきました。」
とあるチェーンのベテラン運営部長さんの一言です。
プロジェクトを進めていきますと、運営部長や店長の動きが全く変わってきます。一言で言うとすれば。見る視点が変わってくると言えます。
今回の年末年始は、曜日まわりがよく、天候も安定していたことから、食品を中心に売上がよくでています。ここで販促強化やれば、と条件反射のように考えてしまうものですが、生産性に触れるようになると全く、思考法が変わってきます。
かつて人口が増えていた時代であれば、天候に左右されてもその分また、どこかで買い物をしてくれることから、購入量は一定でした。今は 人口減で、それをやろうとすると、人件費がかかり経費倒れになる企業が増えています。
現状、売上以外何も実績が出ない中で、「人時生産性をあげなさい」と指示をだしても。何をどこから取り組めばいいか敬黙見当がつかない。日々業務に追われている店長が 自ら情報をキャッチするアンテナを張り自ら動くというのは、考えにくい状況です。
今は、ネット情報が溢れていて、いつでも調べられる反面、自社にこれが活かせそうだとか、この視点は重要といった情報があっても、それと商売がどう関係するのか?この先の商売にどう生かせるのか?まとめていくことが重要とわかっていても、
会社で支給されるPC画面をみれば、ヤフーの検索画面かメール画面が設定されていて、唯一の情報源は、地元新聞、競合チラシとヤフーの検索画面のトップ情報だけ。
こういった状態を、当たり前と思っていると、世の中が変化していることに全く気がつかなくなっていきます。
自社が業界でどういう位置にいるか?業界の枠をとってみた時、先進的な企業というのはどこを目指し、そこで従事する社員は何を学んでるのか?
とある企業のプロジェクトでも、ネット通販のAmazonを使ったことありますか?とお聞きすると、知ってはいるけど、ほとんど買い物をされたことがないことがわかりました。小売りに従事される方であれば、まずは、一度は売り買いを実際にしてみてください。と申し上げるのですが、お互いの顔を見合わせてる状況です。
たまに、利用している人もいて、「水や洗剤 雑貨や重たいモノは全てネットで購入、シャツやこのジャケットもアマゾンです」と経験者ほど、これって、我々の商売と競合してますよね・・・と口々に言われます。。
そういう意味では、企業経営者の動きも全く変わってきています。かつては、業界団体やメーカー主催の勉強会やセミナーで、情報を得てから、専門家を探すといった流れが主流でした。
今は、講師や専門家を自らネットで検索し、直接アポをとれる時代です。拙著「儲かる個店力最大化のすすめ方」も一般書店ではほとんど扱っていないにもかかわらず、お読みいただき、セミナーに参加されるかたがほとんどです。
前職時代の勤め人のころから、毎週、様々な勉強会やセミナーに参加していていました。理由は、業務改革に携わる者として、社内の情報だけでは全く改革がすすまないことを痛感していたからですが、幸運にも、それが自分を育ててくれた会社に大きな利益をもたらすきっかけとなったのは紛れもない事実です。
業務改善 業務改革、営業、人事、不動産、マーケティング・・・と、自分の担当領域と関係がありそうなキーワード検索を使って検索し、本を読みその著者の話を休みのたびに聞きにいきました。
そこから得たヒントで、実際にビジネスを立ち上げたわけですが、同じ志をもっておられる経営者の方と、協業させていただくことができているといえます。
社長が読んだ本を社員が知れば、社員であればだれもがその本に興味を示すでしょうし、今は、こうしたコラムやブログで無料に情報が手に入る時代ですから、自発的にメールマガジンに登録をされるかたもおられます。
自ら考え行動する社員が増えれば、よいスパイラルが作られていきます。たかがメルマガですが、そういった媒介ツールとして活用されてる企業が多いのも事実です。
中には、マネジャーや店長クラスの方がセミナーに参加され、その報告書を社長が読まれ、後日社長自らがセミナーに参加されプロジェクトがスタートしたこともあります。
何でもそうですが、社内のだれが、こうしたイノベーションのきっかけをつかむかはは分からないのですが、そういった種まきは、社長にしかできないということです。
私自身も、このきっかけをつかんだのは、勤め人時代のアメリカ人CEOのあるスピーチがきっかけでした。
「自ら動かなければ、会社は何も与えてくれないが、自ら動けば、それは会社を通じ自分に何百倍にもなってかえってくる」というものでした。
そのCEOは数千人の前で 大統領の演説のような話し方をするので、いつも話を聞くのが楽しみでした。ところが彼自身若いころ、人前で話すのがとても苦手だったそうです。そのために、いろいろな人の話を聞きに行き、人前で話せるように人一倍練習をされたそうです。
生まれながらにして何千人もの社員の前でスピーチができたわけではなく、自らに投資して投資回収をするといった、ビジネスの原点を教わったのがきっかけです。
それまでは、研修は会社を良くすることだから企業が費用負担するのはあたりまえ。という考えでした。しかし、この一言をきっかけに、会社以外のところにこそ学ぶことが重要であり、そこと自社のずれているところを見つけ変えていくのが企業再生のきっかけになることに気づいたのです。
社内だけを見渡せば、リソースも人材も限られ、出来る出来ないといった思考になりますが、やるべきことを掲げ、外に目を向ければ どうやってやればできるか?考え行動ができるようになるということです。
考えが変われば 意識と行動が変わり 結果が変わるといいますが、
現実はむしろ逆で、行動を変えることが、意識と結果にコミットできる最速の方法といえます。
さあ、貴社では 新らたに結果を出すために、社内だけをまだ見渡しますか?それとも 外の世界から自社を俯瞰し、改革のチャンスをゲットしますか?
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