カウンセリングを受けて変わる人変わらない人
カウンセラー起業講座で以前、次のような質問がありました。
「私のカウンセリングを受けてもらっても全然変化がない人がいるのですが、やはり自分自身のスキルアップが大切ですよね?」
はい、もちろんスキルアップは大切です。
ですが、違う観点からのアプローチも有効なので、本日はその点について紹介していきますね。
むしろ、私はスキルアップよりも、この違う観点からのアプローチを重視しています。
スキルを磨き続けていてもこの観点が抜けていると、バランスの悪いカウンセラーになってしまうからです。
まずは、視点を変えて、カウンセリングを受けて、すぐに変化が現れる人と、全然変化しない人の特徴を見比べてみます。
《変化する人》 ⇔ 《変化しない人》
- 自分を変えたい ⇔ 他人を変えたい
- 本気 ⇔ 斜に構えている
- バランスを意識 ⇔ 0か100か極端
- 素直 ⇔ 「でも」が多い
- 報告、質問がある ⇔ 一人で頑張る
- 質問、要求が適切 ⇔ 細かすぎる質問や要求
- 不安、さびしい、悲しいが言える ⇔ 拗ねる、怒る
- 感情を味わう ⇔ 感情的になる
- 時間の大切さを知っている ⇔ 相手の時間を奪う
- 「自分を信じる」と「自分を疑う」のバランスがいい ⇔「自分を信じる」と「自分を疑う」のバランスが逆
完璧は求めない方がいいのですが、変化する人は、左側の項目がかなり身に付いていると言えます。
変わる人は表現を変えれば、人として自立している人です。
私のカウンセリングでは、依存から自立へと向かっていけるように組み立てているので、変わる人と変わらない人のチェックは私の中では必ずしています。
自立の要素をある程度持っている人には、比較の説明をすることがあります。
依存の要素が高い人に一気に全部見せてしまうと、自分にはとても無理だとあきらめてしまう人もいるから要注意です。
いきなり全部を見せることはせず、慎重に少しずつ見せてクライアントがちゃんと受け止められるかどうかを見極めながら進めていきます。
こういった観点からのアプローチをすることで、依存的なクライアントも少しずつ自立への意識が芽生えてくるのです。
カウンセラー側にもクライアントを選ぶ権利があるので、こういったチェックをして依存度が高すぎて危険なクライアントはお断りしても構いません。
こういったチェックポイントは、カウンセリングの場以外でも使うことがあります。
実はこのチェックポイント。
私自身が他の講座やスクール等で学ぶときにも毎回、気をつけているポイントでもあります。
特に
- 斜に構えて、批判が湧いてしまっていないか
- 極端思考に陥って、「自分なんて」と自己否定していないか
- 「でも」と言い訳していないか
- 一人で頑張ってしまい、報告や質問を抑えていないか
- 質問や要求が細かすぎていないか
- 拗ねたり、イライラしていないか
- 相手の時間を奪っていないか
- 適切に自分を疑えているか
この辺りは、気をつけているポイントになります。
油断していると、人は弱いものでこういった部分が出てきてしまうのです。
講座を受ける立場の時は受動的になりやすいです。
受け身だけだと、不平不満が自然と湧き上がってくるものです。
こういったネガティブ要素が大きく膨らまないうちに《早めに気づいて修正する》ことが大切です。
私自身も未だにあるので、何度も気づいて、何度も軌道修正しています。
ちゃんと自立に向かって進んでいかないと、学んだことを成果に結びつけることができませんから。
今回のチェックポイント、
カウンセリングを受けて変わる人変わらない人は、そのままカウンセラー自身にも通じるポイントになるのです。
変わらない人、成長しない人の項目にたくさん当てはまっていると、講座で学んだことを十分に活かすことができません。
不平不満やすねてしまう、他人と比べて落ち込んでしまう、ということが起こってしまった時は《受動的な自分に気づくチャンス》です。
気づいて、能動的で自立型の方向へと軌道修正していきましょう。
プロのカウンセラーとしてクライアントを導いていく時も大切だし、自分自身が講座を受ける時にも必要になるポイントです。
能動的に学び、どんどんアウトプットして社会貢献していきましょうね。
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