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「遅延と優柔不断は仲が良い。これが一緒に起ると最悪です。これを仕組みで変えていくには…」

SPECIAL

人時売上改善コンサルタント

株式会社 レイブンコンサルティング

代表取締役 

儲かるチェーン店をつくっていくには、時代はいま、「画一化」から「個店力最大化」へと変わっている! 多店舗展開するスケールメリットと、一店一店の魅力を強くして収益力を圧倒的に強くしていく実務とは…。

「先生 今まで、全ての売場がギリギリでどこもやってくれてると思っていたのですが、意外にも、必要ないところに結構時間をかけていたり、まだまだ、配分をかえていけば、十分できることがあることが解りました」とある店長は取り組み内容を報告してくれました。

また 別の店長は、人時(にんじ)予算を組むために調査をしはじめたところ、「なぜ、急に厳しいやりかたに変えたのか?」とか「プレッシャーを感じるパワハラ的なやり方だ!」といった不満がたくさん出てきて、本部に投書され、眠れない日々を送られたとのこと。

そんな中、社長が店舗に来て「君が取組んでいることは正しいこと。間違っていないからこのやり方で進みなさい」と言われ、そこから、いろいろ調べてやり方を工夫してます。

こういった意見が飛び交う場が、実力店長講座です。

皆さんに共通していることは、回を重ねるごとに、上司の指示まちから、自分の頭で考え、トライアンドエラーを修正してくように変わってきているということです。

この講座に参加される方は、社内でも優等生的な方が参加されます。そういうこともあって、「失敗してはいけない」とか「なんでもお伺い確認する」ことが、あるべき店長の姿と思い込んでしました。

「指示待ち姿勢から、自らの頭で考え、自らの責任で行動する」…言葉にすればたった一行ですが、いままでやったことないことに、自ら踏み込むにはある意味とても「勇気」が必要です。
その行動を今回とれるようになったことが、今までの殻を破るきっかけになったといえます。

前出のケースのも、今まで皆の話をよく聞いてくれる人気モノであった店長から、今回の取り組みに際し、パートアルバイト全員から総すかんを食らい、本当に落ち込んで悩んだそうです。

人時生産性の導入時の、コミュニケーションのとり方について、ネットで調べ、本を読み漁り、何か変化を起こす時は「事前説明」が大切であることに気づいたそうです。今回 そのプロセスを疎かにしたことが「誤解」を招き不満が爆発したことが分かったのです。

そういった「痛み」を知ることで、言葉使いや、その事前準備に改めて入念な体制をとったところ、少しずつ協力してくれる人が増えてきて、前に進み始めたところに、社長が来店され、「頑張れ!」と激励してくださったそうです。

これも、実に不思議なのですが、こうして痛みを乗り越える人は、必ずだれかしらが見ていて、救いの手を差しのべてくれる。ことが起きるものです。

問題は、こういったことが社内で経験できる環境がそろっていないということです。ほとんどは、日々の業務に追いまくられ、早朝から夜遅くまで働いて、疲弊しきった状態で、「人時生産性?そんなことやってられない」というのが 本音だと思います。

最初は、こういったお手本となる店を作っていくわけですが、どの店にでもできるようにしていくには、社長を中心としたプロジェクト体制が必須となってきます。

ローマは一日にして成らずというように、あの繁栄を築くまで、長い苦難の歴史があったわけです。事業経営も同じで、これまで人時生産性についてなにひとつ経験のない企業にとってみれば、一大事業であり、経営トップが腰を据えた戦略なしに繁栄を勝ち取ることは出来ないのです。

チェーン経営においても人時生産性を、年度計画に取り入れることがあたりまえとなり、この1~2年で急激にその波は押し寄せてきています。

見えないこと、経験のないことへの取り組みは、誰でも恐ろしいものですが、すでに、数年前から継続して取り組まれておられる企業では、効果が出ていて、この先5年10年の成長戦略を描かれています。

見方を変えれば、まだ、足を踏み入れる人が少ない領域だからこそ、たくさんの資源があって、そこに踏み込むからチャンスを掴むことができると言えます。

「人時生産性…単なるコストカットじゃないのか?」という声も聞こえてきそうですが、

――――ハイ、おっしゃる通りです。とハッキリ申し上げてます。

冷静に考えてみればわかることですが、利益を生まない事業にかけ続けているコストをカットし、利益を生む事業にそのお金を再投資することは、資本主義の会社経営そのものだからです。

社内の利益を生まない業務を止めて、商品改廃等の利益の生む業務にお金を回すことで、粗利は上昇し人時生産性は上がります。その結果、営業利益が増ていきます。

また、給与が引き上げられ優秀な人材確保が進み、さらに、スクラップ&ビルドや改装が計画通りに行なわれるようになります。

もし、仮に、この3条件の揃った店が、貴社の店舗のそばに次々と出店して来たら、どう思いますか?ということです。

人口が増えていた時代であれば、安売りチラシを訴求して、食いつなぐことができたことも、今の経営者であれば、それが、効き目があるかどうかは判断がつくはずです。

そういう意味では、生産性の高い店は、競合になると一番手ごわいということです。

実際に、お手伝いさせていただいてる企業では、そういうことが現に起っています。

大事なことは、経営として、まず、人時生産性の高い店をつるくるため、精度の高い計画書を描き、優柔不断の芽を摘むことです。

経営として体系化された計画があれば、たとえ、それが希望通りの結果通りにならなかったとしても、計画とどこが違って上手くいかなかったのか?「痛い」ほどわかるからです。

遅延する痛さを憶えているからこそ、遅れず行動するようになり、その先のゴール到達のコツが分かるようになると言えます。

さあ、貴社では、まだ、変わらぬまま会社を弱い姿に変えていく道を選びますか?それとも 自ら変わることで、勢いのある会社に変えていきますか?

 

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