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会社を飛躍させる経営者の考え方

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

「状況が大きく変わっています。現状の課題は〇〇ですね。12ヶ月後の目標達成から逆算し、まず3ヶ月ごとのプランと、毎日の実践記録を作って、、、」。先生の話を聞いているのかいないのか、ただ黙って首をうなだれているのは、わが子。高校の進路面談での様子です。

大人と子供とで、大きく違うことがあります。大人には、放課後に導いてくれる親や教師にあたる人がいません。大人という言葉を「経営者」に置き換えてください。経営者と受験生をいっしょくたにされたらたまったものじゃない、という声が聞こえてきそうですが、その上で、どうしてもお伝えしたいことがあります。それは「大人こそが、導いてくれる第三者の存在が必要」ということです。

子供は素直です。そして、教育や社会通念によって刷り込まれた「常識」や「思い込み」がありません。ゆえに、指導する側のちょっとした一言で能力の開花が期待できます。子供は放っておいても陽の当たる方へ伸びてゆくのです。

一方、大人の場合はどうでしょうか。大人は、さまざまな経験を積んでいます。経験から編み出されたその人独自の考え方があります。偏見があります。出来事に対して素直であることがむずかしくなります。齢を重ねることによって、考え方、思考がカタクなります。心の柔軟性がなくなります。人間にとって、年を重ねるエイジングは自然な営みです。が、企業体の場合、経営者の考え方が経営の全てです。社長の意思、そして意志が企業体の明暗をわけます。

わたくしどもでは「既存商品のリニューアル」の仕組みによって、自社に収益増のスパイラル、善循環を構築するお手伝いをしています。既存商品とは、企業体にとって「教科書」です。しかし、教科書は古くなります。お客様が欲求する世界観が変われば、あっさりとその教科書は捨てられてしまいます。時代の流れの中で、確実にお客様の欲求は変化していきます。大事なことは、経営者ご自身がそのことを「自分で」気づいた時、すでに遅いのです。自分で気づくには遅すぎる、という事実を今一度認識してほしいのです。

わたくしたちは、一般的に「子供は未熟な生きもの」と信じ込んでいます。子供には指導が必要だと思い込んでいます。一方、「オトナは成熟しているから、自分で判断できる」と信じています。そう思い込んでいます。ゆえに、大人に対して物を申す人はいません。「オトナなのだから、自分で気づくでしょ」と含んでしまうのです。ましてや相手が経営者であれば尚更、他者は何も言ってはくれません。

企業体として俯瞰した時に、「お客様が無言で去って行く」「数字が落ちている」「人が辞める」「社内の感じがよくない」など、さまざまな“お知らせ”が届いているにも関わらず、わたくしたちは先送りします。肌で感じる違和感を打ち消そうとします。大人になればなるほど、変化への適応力が劣化し、なんとか「現状維持」で進もうとしたがります。それがヒトの本能です。

そうこうしている内に、時代の変化から取り残されてゆきます。モノ、サービス、コンテンツという商品力の劣化がジワジワと進行してゆきます。変わるべきタイミングで商品リニューアルが果たせずに、企業体は縮小し、最悪の事態へと進んでゆきます。その時にいよいよトップが気づいても、もう手の施しようがない、ということなのです。

わたくしどものコンサルティングの現場では、日々生々しい出来事の連続です。商品サービスのリニューアルは、その企業体の世界観と直結しています。教科書的思考の「型」を崩す必要にも迫られます。商品リニューアルの仕組みづくりである6ヶ月間のコンサルティングにおいて、親子経営の悪化、幹部社員との軋轢などよくあることです。変化を察知し、社内が混乱することもあります。その企業体の「膿」が出でてしまうのです。

そして、その膿は一見“アンハッピー”な顔をしています。だれもが目を背けて、関わりたくないものです。しかし、その実、不幸な顔をしている出来事こそ、ハッピーな道へとつながっていることに気がつきます。それを皮膚感覚で知っているものだけが、ゴールとなる時機からの逆算ができます。信じて待つことができ、導くことができるのです。

「お客様が無言で去って行く」「数字が落ちている」といったサインが届いているにも関わらず、本質的な商品リニューアルを先送りし、気づいた時には機を逸していた、という残念なケースが多々あります。わたくしたちヒトは強い生きものです。と同時に、弱い生きものです。ヒトを「経営者」という言葉に置き換えて、ご自身に引き寄せて考えてください。自身は100%強い、ということでしたら、わたくしどものコラムは時間の無駄でございます。

もしも、そうでない、とお感じであるならば、善は急げ。「変わる」ことをお決めになってください。そして、スピードを持ってゴールを目指し、まず第一歩を踏み出しましょう。ゴールは5歩先くらいのイメージをお持ちください。その第一歩を踏み出すことが非常に大事です

ゴールを目指して、経営者ご自身が〈自分〉という船の舵を取りましょう。舵取りとは、理性的にコントロールすることです。ビジネスの荒波を乗り切るために、社長ご自身が本能を受け入れ、理性的に感情をコントロールすることが求められています。これは、お一人では非常に難しいことで、トップとしての責任を持って第三者の導きを取り入れてください。そして、勇気と刺激を与え続けてくれる第三者の存在が、ビジネスの成功を加速させます。社長の、一度きりの人生です。後悔なき「航海」へ、わたくしどもは祈念してやみません。

 

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