「たかが品切れ、されど品切れ チェーン経営の盲点」
「今は売れてるんですが、売上の安定保証はないので、コストを引き下げたいんですが」
先日 ご相談にお見えになった経営者の方からの質問です。
-----粗利益高を上げる方法を何か取り組まれてますか?
「これと言って特別なことはやっていない」というお答え
売上は時の運で上下します。本当の強さを示すのは営業利益であり、ここで他社がやらないことをやれば一歩前に出れます。
店舗で見える数値として重要なことは、売上と客数のアップ、運営コストの引き下げだけと思っておられる方も多いと思います。
しかし、最も大きいのは粗利益高です。
そのためには、品切れを無くし一品でも多く売るために、毎日定時の品切れを点検をしなくてはなりません。
そもそも 売場に商品が無い 品切れ現象がどうして起こるのでしょうか?実際に、これを追跡調査してみると・・・
一番多いのが、商品が倉庫にあって売場に出せていない。
二番が既にカット(商品登録が抹消)されているのに売場陳列棚が更新されていない。
とさらに要因をみていくと。
メーカー品切れは1%未満であることが分かります。
このように、店舗側の問題で品切れが発生していたことが見えてくるのです。
要するに、必要作業人員が不足しているから品切れが起こるのです。当然ですが、日々の品切れをゼロに近い状態にすると、売上も客数も変わってきます。
マイナスをゼロに持っていく「品切れ点検」を店舗作業指示書に組み込むことによって、粗利益高は変化します。
しかし、現場では「そんなことやる人員などいないですよ!」と店長や運営部長は口々にします。
そこで実際に、作業指示書を見せてもらおうとその直接店に行ってみると、殆どの作業指示書が白紙です。
「今日は、たまたま作っていない」とか「先週まで作っていた」とか言いますが、やっていないのは事実です。
作業指示書が無くて、売場の粗利益高の改善はされることはありません。
若年労働人口は減少し続けています。
コストを掛けて集めた人材を採用しても、そういった職場では すぐに辞めていくのは火を見るより明らかです。
必要人員も揃わず、昨日と同じ作業が繰り返される限り、売上は変動することはあっても、営業利益が改善することはありません。
まずは、本当に営業の強さを示す 営業利益を上げる体制こそが、個店力最大化の前提となります。
さて、貴社では、このように「営業利益を上げる仕組み」を店舗に渡していますか?
自社に置き換え考えてみてください。
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