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近代日本の技術発展のきっかけとは?技術の遅れを取り戻すために必要なこと

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

「もっと技術開発できるようになりたい」との相談を受け、企業の現場を見に行ったときによく感じるのは、社長の焦りとは裏腹に現場に漂う平和な雰囲気です。平和な雰囲気と言っても、社員がのんびりしていたり、怠けているわけではありません。むしろ、まじめに一生懸命仕事をされています。そして、皆さん、きちんと席について落ち着いて仕事をされています。

ですが、このきちんと落ち着いて席について仕事をしていることにこそ、違和感を感じてしまいます。少し言い過ぎかもしれませんが、そこに平和ムードを感じてしまうのです。

なぜ、そんな感じ方をするのかと言うと、それは、技術の先端を行く企業の開発現場を見に行くとすぐにわかります。

そこにいる人たちは、忙しく走り回り、バタバタとして落ち着き無く仕事をしており、全体に雑然とした雰囲気があります。遅れた企業のきちんと落ち着いた雰囲気と比較すると、まるで戦場のようです。

そして、技術の進んだ企業で何よりも特徴的なのは、常にメンバーの誰かが外出していて不在にしているということです。いつも誰かが会社の外で仕事をしています。現場を見に行くと、毎回、社内にいる人が変わる、そんな状態です。ときには、だれ一人、会社には居ないということもあります。

一方で、遅れてしまっている企業では、皆、社内にいます。皆、社内できちんと仕事をしています。

なぜ、こんな違いが出るのでしょうか?

本来、開発メンバー全員が社内に居ることができるということは、「開発の仕事がすべて社内で完結している」ということに他なりません。開発に必要な技術、知見、優れた専門家、設備が、社内に潤沢にそろっているということです。お分かりだと思いますが、実際にこれが可能なのは、余程の大企業の余程の研究機関だけのはずです。

ところが、技術開発力が未熟で遅れている企業ほど、社員が社内に居る傾向があるのです。当然、社内に開発に必要なものはそろっていませんから、まともに開発できるはずがありません。さらに、世の中から遅れていくことになります。

一方で、先端を行く企業では、社員の多くが外で仕事をしています。自分たちの不足を外で補い、外の知見を吸収し、外の力を借りて、先端を走り続けます。

技術が遅れる企業と、技術が進んだ企業の最も大きな違い、それは、自分たちだけでは、到底、世の中のスピードについていくことはできないことを自覚しているかどうかです。

技術開発の進んだ企業ほど、自分たちだけではどうにもならないことを自覚しています。技術が遅れた企業は、この自覚が十分ではなく、どこかで自分たちだけで何とかなる、何とかしようと考えてしまっているのです。

技術開発力を付けるためには、まず、ここを変えなければなりません。自分たちが遅れていること、自分たちだけではこの遅れは取り戻せないこと、遅れを取り戻すには会社の外に出て行って世の中の進化を吸収しなければならないこと、これを自覚しなければなりません。

近代日本の技術発展のきっかけの一つは、江戸時代の黒船来航事件にあります。自国の中と外の技術力の圧倒的な差を見せつけられ、遅れを取り戻すためには外に出ていき吸収するしかないことを自覚できたこと、これが、その後の日本の技術発展のきっかけとなりました。

遅れを取り戻すためには、まず、社員一人一人が遅れを自覚することから始めなければならないのです。

御社の社員は、外で仕事をしていますか?
意識を外に向け、外のスピードを実感させ、外で仕事をさせましょう!

 

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