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贈るもの贈られるもの、心理の開きを捉えることが ビジネスチャンスを生む

SPECIAL

ギフトビジネスコンサルタント

株式会社売れるギフト通販研究所

代表取締役 

日本で唯一のギフトビジネスコンサルタント。流通、通販、ギフトの各業界通算30年以上の経験を持ち、2015年に独立。2017年には培った独自ノウハウを体系化し、ギフトビジネス専門のコンサルティング機関「売れるギフト通販研究所」を立ち上げ、多くの企業を指導。幾多の企業を成功へと導く。著書に『「ギフト商品」を通販で売る』、『儲かる「ギフト化」で飛躍する3大ポイント』がある。

先月、当社の門を叩かれたばかりの雑貨EC販売企業に昨日訪問してきました。

クリスマスイベントに対して、どのような様子で企画や販売準備が進んでいるのかの確認もあっての訪問でした。

社長は、まずこうおっしゃられました。

「園先生の著書を読んで、クリスマス限定のギフトBOXをオリジナルで作りました。近日ネット販売を開始するのですが、どんな反響になるか不安もありますが楽しみです!」

これまで商品を季節のギフトイベントでおすすめすることはあっても箱まで季節に合わせて作られたことはなかったとのことで、とてもいいチャレンジ、取り組みをスタートされました。

実際に拝見すると、ツッコミどころもあるにはあった(笑)のですが、まずはやってみることが大事ですので、積極的に取り組まれていることにとても嬉しく思いました。

私は「結果を見て売れればもっと推進すればいいし、もし売れなければ何が悪かったのかを検証して改善すればいいので、まずはネット市場に問うてみましょう。」とお伝えしました。

特にクリスマスのようなシーズンイベントではそのギフトイベント限定の商品は強いです。クリスマスケーキのように商品そのものでなくても、箱や包装、ラッピングをイベント限定にするだけでも売り上げに大きな好影響をもたらします。これは私の経験上からも間違いありません。

そんな中、ある意味分かってはいたが衝撃的なギフトの消費者調査結果が発表されました。

クリスマスプレゼント調査を実施 女性の47%「彼氏からのプレゼントで嬉しいフリ」詳しくはこちらからどうぞ(リンク切れの場合はご容赦ください)

https://kyodonewsprwire.jp/release/201910312903

女性の約半数はもらって「嬉しいフリをしている」そう、忖度しているのです。ではもらった後、どうしているのかの調査結果もあります。

男性諸氏には、こうもあからさまに晒されると辛いですね〜。

1.一度も使わなかった     30.0%

2.フリマ・オークションに出品 19.2%

3.友達や家族にあげる          15.8%

4.質屋に持っていった            7.4%

5.すぐに捨てた!              4.4%

6いらないと突き返した          2.0%

7.いずれでもない         50.7%

20歳~39歳の未婚女性203名、恋人からのクリスマスプレゼントを3回以上もらったことのある方を対象にしたものですが、現在の年齢はあてはまらなくても、大半の女性はあてはまるでしょうし、贈る側の男性も、これまで3回以上あげている方は圧倒的に多いでしょう。

私は、常に口酸っぱく様々な場面で申し上げているのですが、贈る人の気持ちと受け取る人の気持ちは、なかなか合致しない・・・ということです。

販売側からすると売れさえしてくれれば、贈られた後がどうであれ、単純に売り上げが上がる訳ですからヨシとする気持ちも分かります。売った後のことはアウト・オブ・コントロールですし、販売側で100%こういったことを無くすのは不可能です。(AI技術が進めば可能になるかも!?ですが)

しかし、贈る側も受け取る側も満足する、期待以上の喜びを双方が得られるような商品設計、梱包設計を商品開発時点から想定し、設計することは出来るのです。

ギフト専業を目指す、あるいはギフトに力を入れるのであれば絶対に意識して欲しいのは、このような調査結果からも分かるように、贈る人、贈られる人、双方の「気持ち=心理」を汲んでおくことがとても大事なのです。

結果としてギフトのことなら痒いところまで手が届くこのショップ(リアルでもネットでも)をまた何かの時に利用しよう・・・となり、リピートを得たり、いい口コミがSNSで発信されたりするのです。

一番最初の話しに戻りますが、雑貨のギフトBOXにしてもしかりです。単なる見た目の良さや、目を引くことだけから考えるのではなく、

贈る人はどんな気持ちでこの商品を見ているのか?

贈られた人は箱を見た瞬間、開けた瞬間、どんな気持ちになるのか?

ここから逆算してギフト商品、ギフト梱包は設計するべきなのです。この心理の開きを捉えることこそが、あなたの会社のギフトビジネスの成長を加速させるのです。

 

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