危機が組織を強くする。
先日、とある企業の会議に出席させていただく機会がありました。テーマは「お客様感謝イベントの開催について」。出席メンバーは職場のリーダークラスです。
社長のツルの一声ではじまった企画ですが、この会社で初めての取り組みだったので、事務局側も初めはおそるおそる……。一部の社員の間には「この忙しいのに一体何を始めるのか」といった若干ネガティブな雰囲気が漂っていたのですが、計画が進むにつれて、少しずつ様子が変わってきました。最初は遠巻きに見ていた社員の中から、会議に参加したいとか、どんな風に進んでいるのか知りたいといった声が上がってきたのです。
やったことのないことに取り組まなければいけない、というのは、組織にとってみては緊急事態です。先立つ経験や前例がないなか手探りで進まなければいけないわけですから、「危機」と言ってもいいかもしれません。
「危機」という言葉の中には、「危険」と「機会」が同居している、というのはよく言われることです。危ないから慎重に進まなければいけないのは当然ですが、そこには必ず新しいチャンスの芽があります。
少し前のことになりますが、リーマンショック直後。仕事が全くなくなった職場で雇用を維持するためにあらゆる手を打ったという経営者の方も多いと思います。この時に闘った相手は不景気だったのですが、会社の危機に直面して、社内の一体感が高まったという経験もおありになるのではと思います。
そうなのです、危機は組織を強くするチャンスなのです。
以前、お世話になった社長は、リーマンショック後の不景気の時期に、社員に対して「この状況は私ではどうにもならない。君たち何とかしてくれ」と大胆に言い放ったと聞きました。心ある社員は社長の言葉を受けて奮い立つわけです。「みんなのために自分が何とかしなければ」と。
こんな風にうまくいくことはまれですが、可能性を上げる方法はあります。それは組織の土壌を耕しておくということです。あるいはこういった危機を活用して組織の土壌を耕すということです。
弊社は社員満足と顧客満足を循環させるES-CSチェーンの構築をお手伝いしています。こういうときにお役に立ちます。ぜひご一緒に取り組みましょう。
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