空港で知る、売上UPのキモ
Fromノグチ
一週間ほど前、羽田空港の出発ロビーで。
羽田空港第二出発ロビーは、人でごった返していました。
折しも季節は行楽の時季。
私が乗る飛行機の目的地も行楽地(?)らしく、ツアーのバッジを付けた中高年のおばさまたちでいっぱいです。
添乗員らしきお姉さんが、「ノグチさーん、いらっしゃいますか?」
思わず返事をしそうになりましたが、隣の椅子席から「はーい、います。」と声が聞こえてきました。
(フゥ、返事しなくてよかった。。。)
どうも、やじうま根性が強いらしく、ついつい周りの話を聞いています。
売れる土産品は、何が違う?
今日もそう……
隣のおばさまたちの会話が耳に入ってきます。
おばさまの話題は「お土産、何にするか?」
「ほら、前回私がこれ美味しかったわよってお茶の時間に話したアレ」
「あ~、あれね。」
「あれは、これから行く〇〇島の名産なのよ。」
「へ~、名産なの?」
「そう、美味しかったでしょう。でもみんな知らないのよね、名産だって」
売れる理由は、ご宣託という宣伝
どうやら、ツアーに参加した仲良しグループのようです。
グループには、必ずリーダー格がいます。
初めて参加…という人は、このリーダーが頼りの人です。
特にお土産の購入に関しては、このリーダーさんの意見は大事です。
初めての土地で、何がおいしんだか、何が有名だかわからない。
だから、信頼できる人のご託宣が欲しい訳です。
お土産を買ってきたのに、家族から「なんで…、そんなもの買ったの…」ガッカリです。
そういわれないお土産が、必要です。
そして、それを知り合いに「少しだけど、本当にいいってみんな言うのよ」と配って歩きたい人種が、ツアー参加仲良しグループには多いのです。
「でも、なんで名産品が、このガイドブックに載ってないのかね?」
「そうなのよ、この時期取れる、とは書いてあるけどね。
この商品、そんなに宣伝していないみたいなのね。
まー、値段も安いからそんなに有名だとも思わないじゃない、売ってる人も」
価値は、宣伝からしか生まれない。
自分たちが売っている商品、宣伝しなくとも、いいものなら売れる、売れ続けると思っている経営者が多くいます。
いいものの基準を、良心的な値段にしているからと答える経営者が多くいます。
いいもの、価値あるものは、どうやって私たちにわかりますか?
売れている、値段が高い、有名である、、、
いずれも、(情報)宣伝で、私たちが知りえているものです。
情報の大事なところは、これを買ったら、類似品を買う必要はない!と決めてくれることです。
お土産ならコレ!と決めさせているのは、宣伝です。
見たら、食べたら、使ったら、次には、経営者がしない宣伝を、お客様がしてくれるとお考えですか?
宣伝しなければ、周りの人たちにいいものだと知らせる方法はないのです。
―ノグチ
P.S.
私も、宣伝=誇大広告と思っていた時期がありました。何を見ても買いたくなる、それは宣伝が悪いからだと。
でもわかりました。必要だから買う、なんてないんですね。
“ほしいほしいみんなほしい!デパート一軒全部ほしい!”が、本音です。(笑)
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