開業日はいつにしたらいいですか?
「カウンセラーとして起業したいのですが、開業日はいつにしたらいいですか?」
「開業日をこの日にしようと思うのですが、どう思いますか?」
こういった質問をいただくことがあります。
この業界に長くいるからなのか、最初、この質問をいただいても「え、どういう意味で聞いているんだろう?」と、ピンとこなかったんです。
実店舗があるお店なら、オープンの日が明確にあります。
例えば、パン屋さん、飲食店、スーパーなら、この日にオープンします。
病院も同じで、この日に開院します。
このように開業する日が明確です。
オープン日を決めて、逆算して、スタッフ募集や教育、仕入れ、チラシ広告等やることがたくさんあります。
店舗があって、スタッフへの教育が必要で、仕入れもあってという業界は準備期間が必ず必要でそのためには、開始日を明確にしておく必要があるのです。
そして、オープンと同時にチラシ等で宣伝活動をしているので、大勢の人がドッと集まってくるのです。
カウンセラーは、実店舗がある業界とはあきらかに違います。
開業日を決めること自体は、問題ありません。
業界が違っても準備することは山ほどありますから。
飲食店や病院みたいにしっかりとした準備をしているのであれば、開業日を決めておくのは有効です。
だけど、特に準備をせずにただ単に「開業日はいつにしようかな?」と考えているだけではほとんど意味がないということです。
実際に、オープンの日を迎えたところで、お客様がわんさか集まっているかというと、残念ながら悲しいくらいに誰も来ないというのが現実です。
カウンセラーはインターネットを使って集客をすることが多いし、レンタルルームや自宅でする方が多いです。
こそっと人知れず始めることができるのです。
だから、飲食店のように「この日にオープンします」と宣言する必要はありません。
だから、いつ開業するかということにそれほどこだわる必要はないのです。
もちろん、一つの目安としてこの日に開業するから、逆算してしっかり準備をしておこう、と計画を立てて、着々と行動するのは重要です。
開業準備の中で、カウンセリングルームやルーム名、電話番号、スキルを学ぶ、とかいろいろ準備があります。
ですが、肝心の集客への準備がほとんどゼロの人が多いのです。
飲食店でいうと、チラシ広告ですね。
多くの人に知ってもらうという活動がほとんどできていないのです。
そういう意味では、オープン日を決めずに、もう今から集客の活動をしていけばいいのです。
SNSで投稿してそこから人が集まってくるケースもありますし、友人に声をかけてすぐにカウンセリングを行うこともできます。
飲食店や病院と違い、オープンという区切りがない分、自分でちゃんと自覚を持たないとダラダラと時間だけが過ぎてしまいます。
メリットでもあり、デメリットでもあるということを知っておきましょう。
私の事例ですが、スクールで学びつつ、同時進行でホームページをある程度仕上げて、すぐにモニター募集して、学びながら、カウンセリングを提供していました。
スクールが終わった次の月には正規の価格でカウンセリングをやったのです。
だから、正直オープン日なんて考えてもいなかったですね。
学んだ傍からやり始めて、徐々に忙しくなっていったという流れになります。
それに、飲食店だったら、あの店は流行っているなぁって、外からみているとすぐにわかりますよね。
でもカウンセラーとかコーチは、外から見ているだけでは、流行っているかどうかなんてわかりません。
だから、私は当時、素早く始めて同業者には注目を浴びることなく、地方で地道に活動していました。
「こっそりガッチリ」ビジネスをしていくことをテーマとして、ほぼ周りに知らせることなく月100万を達成していました。
だから、開業日には、こだわる必要は全くありません。
こだわって欲しいのは、ちゃんと集客ルートを作っていくということです。
そこに終わりはないし、明確な始まりもありません。
ぜひ、今からすぐに始めてみてくださいね。
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