先を読み、会社を成長させる経営者の特徴
「本当に、先生が言っていた通りになりましたね。いや失礼、そうしたのでしたね。」
ご支援中のある経営者の方の言葉です。顔には、「してやったり」という表情が浮かんでいます。
この企業の方とは、2年ほど前に、先を読んで、ある開発を一緒に推し進めてきました。そして、ここにきて、その読み通りに世の中が変化してきたため、この言葉となりました。
世の中には、不思議と先が読める人というのが存在します。「近い将来は、こうなる」と表明し、その後、その通りになるケースです。しかも、それが一度ではなく、何度も続くケースです。皆さんにも思い当たる人がいるのではないでしょうか。
先日、ノーベル化学賞を受賞された方も、成功の理由として先を読んでいたことを挙げ、先を読むことの大切さを語っておられましたが、これもまたその一例です。
では、なぜ、こういった人たちは、先が読めるのでしょうか?
一般的には、その理由として様々な要因があげられています。直近の変化からの予測であるとか、緻密に積み上げたデータ分析からの予測などがそうです。ただ、これらは、先を読む上での助けにはなっても、決め手にはなりません。
答えは、単純です。
「100%確実な未来などというものは、存在しない」
からです。
未来は常に不確実ですし、常に変化します。
ですから、本当の意味で先を読める人というのは存在しません。
先を読んで事業を伸ばそう、開発しようとする人は、まず、このことを正しく頭に入れておく必要があります。
100%確実な未来なんて存在しないのに、どこかに、確実な未来予測という答え的なものがあると信じて、ひたすら探し回ったり、データを大量に集めても、そんなものは手に入りません。存在しないものは、手に入らないのです。当たり前のことですが、この当たり前の事実に、まず、気づく必要があります。
では、なぜ、次々と先を読み、先手を打って開発を成功させ、事業を拡大させる経営者が、現に、存在するのでしょうか?
それは、彼らが、ある事実に気づいているからです。
その事実とは、「未来は自分たちで変えることができる」という事実です。
次々と先を読み、先手を打って開発を成功させ、事業を拡大させる経営者とは、すなわち、「未来は、自分たちで変えることができる、創ることができる」と信じている人たちなのです。
彼らは、「未来はこうあるべき」「未来はこうしなければならない」「未来はこうなるはずだ」と極めて強い信念を持っています。そして、その強い信念に基づいて力強く行動します。すると、その行動の結果として、彼らが公言していたことが、現実になるのです。あたかも、未来を予測していたかのように・・・
この結果を見た周囲の人が、事後になって彼らを「先が読める人」「未来が読める人」と勘違いしているのです。正しくは、未来を読める人ではなく、「未来を変えた人、未来を創った人」なのです。
彼らは、未来を描き、それを固く信じ、何が何でも実現していきます。多くの人が予測した平凡な未来をあざ笑うかのように、ものの見事に未来を創り変えていきます。そう考えると、過去になされたもっともらしい未来予測の多くが見事に外れている本当の理由に気づくことができるはずです。それらの予測のほとんどは、予測した時点では最も可能性が高かったはずですが、その後に未来を変えられてしまったのです。
経営者は、会社の未来を創る人でなければなりません。どこにもない確実な未来予測情報を探しさまようのではなく、「会社の未来をこうする」という極めて強い信念を持って行動し、それを現実にする人でなければなりません。当社がご支援しているのは、未来予測ではなく、未来を変えるお手伝いなのです。結果的に当社の未来予測は外れることがありません。未来を予測通りに変えたのですから、外すことはないのです。
御社は、社員に対して「会社の未来をこうする」という強い信念を示し、それを現実にしていますか?
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4
Warning: Attempt to read property "term_id" on null in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4