梯子を外される
さて今回は、「梯子を外される」です。
今回は、私が専務から、社長になった時の話です。
今から19年前、私は父親である先代社長の元、専務という立場で毎日の工事段取りや見積を一手に引き受け、こなしていました。
20代の初めから、私はそれまでずっと専務です。
なので日常の大半の業務は、父親ではなく、自分が全て段取りし、会社を回していました。
いえ、厳密には、営業、打ち合わせ工務、見積、請求だけだったのです。今考えれば。
でも間違いなく大半の業務は一人で背負ってやっていましたから、
「オレが会社を引っ張っている!」
そんな思いで毎日仕事に明け暮れていました。
なので、
「もういい加減、オヤジ、社長交代しろよ!」
とは、ずっと思っていましたし、実際、30代終わりに社長になりました。
私をいつも後方から支えてくれた妻が、それまで経理をしていた私の母親から完全に交代したからです。妻は専務に就任しました。
やっとなれた代表取締役でしたが、それこそ業務的には専務時代と何も変わらずの毎日でした。
「社長になったけど、別に何も変わらないな。」
そう思っていた、その年の年末、メイン銀行の担当者が突然来て、
「借越しの更新時期が来ました。現在お貸ししている金額を期日までに全額お戻しください。」
「えっ!!!」
今までは、更新時は何の問題もなく借り換え出来たのに、なぜ今回、そんなことを急に言うのか!
「どうゆうことでしょうか!」
担当の行員に詰め寄りますが、うちの担当行員は、さらっとこう言いました。
「今までの融資は、あなたのお父さんに貸付けしていた分です。ですが、今はあなたが社長になりましたので、お父さんとの信用での貸付は、一旦返済していただきます。」
そうです。先代社長は長年銀行の取引実績信用があったのです。
そして新前社長の私には、その取引実績が何もない。
まさに、「梯子を外される」
そうゆう目に遭ったのです。
それまで貸し剥がしなんてよそ事と思っていました。
年末一大事、緊急事態です。期日までのわずかな日にちに、資金を調達しないと会社がアウト。
銀行があてにならないとなれば、自分の預金しかありません。
妻が結婚以来コツコツ溜めてくれ預貯金、定期、そして子供の学資まですべて解約し年末ぎりぎり期限に返済し終えました。
すっからかんの情けない正月を迎え、つくづく思いました。
社長を交代するというのは、経営資金の全責任を背負うこと。日常の仕事さえ出来たらなれる、そんな甘いものではない。
今はメインを鞍替えして、取引のない当時のメイン銀行行員は憎いし、思い出しても腹立たしい記憶は消えませんが、その行員は普通に業務をこなしただけだったわけです。
新社長に信用が無ければ、事実本当にこうなります。
今回は、今現在、お父さんが社長で、そのもとで現場を回している次期社長に向けて書きました。
「梯子を外される」
世代交代した時に、あなたの信用と実績で会社、工事店を引っ張れる手立てはありますか?
二代目、三代目社長候補のあなたが、自立して会社を引っ張れる方法、もっていますか?
どんなに現場仕事がうまく出来ても、それだけでは会社は維持できませんよ。
私は、自分の力で会社を存続発展させる方法を、25年前、「脱下請化」から見出しました。
そして一番ほしかったのは、工事店安定経営の実現。
いかがでしょうか。
自身が代表になった時、真に会社を支えられる策と自信はありますか?
比較的小規模な工事店でも出来る経営改革なら、今日も実務で工事店を経営している村松の方法なら必ずお役に立つはずです。
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そのうち、ゆくゆくでは一生変わりません。
今度は、あなたがアクションを起こす番です。
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