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消費税アップへの2種類の営業戦略

SPECIAL

全員営業コンサルタント

辻経営 有限会社

代表取締役 

会社の一人ひとりの小さな力を、無理なく売る力に変えて、全員営業で自然と売上があがる体制を築く実践手法とは…。

消費税が10月1日に、上がりました。本来であれば、公約通りに議員定数の削減とムダや重複の予算削減をやってから、その次に増税という流れであるべきなので、どうにも釈然としません。

しかし、「悪法でも法は法」と言われます。従わざるをえません。

2%なら仕方がないと考える会社もあるでしょうが、競争力が明確にある企業以外は、単純に2%税金が上がるだけに留まらない影響が出てきます。

本日は、そういう潮流がある中で、どうすれば一過性ではなく、持続的な営業強化につながるかのポイントについてお話します。

消費税が、8%から10%へアップして、約1週間たちました。

上がり幅は2%ですが、軽減措置をとるなど、中途半端にブレーキをかけながらアクセルを踏む形をとっています。

その影響は如実に現れており、商品や買い方によって、8%のままと10%に上がるものの違いがある上に、ポイントバックするしないまで加わっているため、必要な設備投資ができなかったり、複雑な運用に付いていけない企業や自営業の廃業・倒産がほぼ毎日報道されています。

ただ、今回の増税は、時系列で見ると、かなり猶予期間がありました。

2014年4月  消費税8%に引き上げ。
2014年11月 翌年10月に10%の予定を17年4月に1年半延期。
2016年6月 翌年4月に10%の予定を19年10月に2年半延期。
2018年10月 翌年10月に10%に引き上げる方針を表明。
2019年10月 消費税10%にアップと同時に軽減税率を導入。

2014年から5年かけ、三度目の正直で、ようやく増税した背景があります。

ゆえに、経営者が「消費税アップは厳しいと…」と思っているとすれば、別の観点からは、この5年間どんな展望と計画で、会社を経営してきたかが問われていると言わざるを得ません。

会社経営にとって、増税というと、悪い影響ばかりにとらえられがちです。ただ、どんな物事にも表と裏があります。

増税も、たった一つだけですが良い面があります。

それは、乗り越えようとすれば、会社を強くするしかないということです。

しかし、ここで場当たりの営業強化をしようとすると、消費税2%アップに向けて、どうしようというとらえ方をしてしまいます。

果たして、会社経営として考えた時に、それで充分でしょうか?

ちなみに、現政権では消費税を10%超にはしないと宣言していますが、逆にいえば、政権が交代すれば、更にアップする話が出てもおかしくないのです。

では、いずれ、欧州のように、消費税が15%あるいは20%へとアップしたならば、どうされますか?

「消費税2%アップにどうしようか}?」というのは、対応です。

「更なる増税がきても乗り越えられる会社になるには?」は、発想です。

さて、御社では、どちらで会社経営をされているでしょうか?

そうはいっても、先ずは足元を固めてからというのも充分承知しています。その場合は、順番やバランスをとれば良いわけです。要は、ノド元すぎれば熱さを忘れ、結果オーライや現状維持で善しとしない事が重要なのです。

ぜひ、この消費税アップを単なる増税への対応で終わらせるのではなく、今後10年、会社を強く成長させるための機会に変えて頂きたいと、心から願っています。

なぜなら、客観的・数値的に日本の中小企業の経営環境が、今後よくなっていくという予測は、どうやっても成り立たないのですから…。

 

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