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経営者だから許される?

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

店舗ビジネス経営者は基本的に、社内外問わず「ルールを守る」必要があります。「何を当たり前のことを」「それは誰でもそうだろう」という声が聞こえてきそうですが、さて皆さんは本当に守れていますか?ルールを守るには、これまた当たり前ですがルールを知る必要があります。ルールと言っても、法律から自社の小さな決まり事まで様々なレベルがありますが、特にその中で法律に関しては「知らなかった」という声が驚くほど多く聞かれます。 

ルールを知りながら守らないのは言語道断として、前述したように関連した法律を知らずに違法状態で経営している会社が散見されるのです。特に労務系が目立ち、社会保険や有休、残業時間絡みのものが「知らずに違法状態」の代表的な例と言えるでしょう。 

いわゆるコンプライアンス(法令遵守)は近年声高に叫ばれているものの、そもそも守るべき法律を知らない、という笑えない状況の中小企業は私の印象では少なくありません。社労士や税理士などの先生方を顧問として迎え入れていれば、ある程度のリスク回避策となりますが、それでも完ぺきではありません(むしろ違法行為を勧める、あるいは手助けをする先生もいらっしゃいます。もちろん大半の先生はきちんとされていますが)。 

今の時代、「知らなかったから」で済まされる世の中ではなく、経営者自身が法律の知識を持っておくことは会社経営における必須条件となっており、その意味では常に自ら勉強をしていくことが唯一の解決策となります。 

一方、法律とそのレベル感は違いますが、「自社の決まり事」もルールの一つであり、こちらを守ることも経営者として最重要事項の一つです。「自社の決まり事」といっても、日常業務の進め方や経費の請求、あるいは挨拶や掃除の仕方など細かく挙げればきりがないほど多くの種類が存在します。 

こちらは法律と違って「知らなかった」ではなく、「もともと決められていない」ことが問題となることが大半ではないでしょうか。守るべきルールがないという状況は、ある意味で自由と言えますが、多くの場合プラスには働きません。自由ではなく単なる無法地帯となり、それぞれが好き好きに行動することで、効率は悪くなり、成果にも結び付きません。 

この場合、ルールを決めることが先決となります。ただし、ルールが決められていたとしても、それを決めた経営者が守らない例が多いこともまた事実です。「経営者だから例外」でも「従業員はどんな時でもルールを守れ」というのはあまりに虫が良すぎます。 

例えば、朝から掃除をしない。私用なのに経費として交通費を精算。単なる飲み会なのに領収書を切る。私物を買って制服代とする。友人知人への過剰サービス。挙げればいくらでもありますが、小さなルール破りの積み重ねが社内の信頼関係をガタガタにするのです。 

自分が決めたルールだからこそ、しっかりと守る。例外を作らない。これは従業員と信頼関係を築く基盤となります。従業員はしっかりと見ています。誰も見ていなくても、従業員の鏡となるような行動をしていきたいものです。

 

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