600億円/400万個「おせち市場」ネット通販にこそ勝機がある!
昨日、私の著書が日経朝刊に掲載され、Amazonで商品開発部門1位、セールス・営業部門1位の2冠を達成しました!
商品においても「1位」は販売戦略上、 なんだかんだいっても重要です。2位の場合、「じゃあ1位は何なの?」と、引き立て役になってしまうだけです。
楽天市場〇〇ジャンル1位、Yahooショッピング1位などの冠がついて販売されていると、たとえ買わなくてもどんな商品だろう?と、気になりますよね。
早いですが、通販の世界で年末恒例となった感もある、おせち販売。 常に楽天1位を毎年目指して取り組まれる企業もあります。
おせちのようなハレノヒ需要はギフトではありませんが質・量・特別感といったところからギフトに極めて近い感覚も持ち合わせています。
おせち料理を自宅で作る・・・。その光景は減り、買うことが当たり前になった今の時代。
では、どこまで当たり前になってきているかご存知でしょうか?
2017年富士経済による調査で、おせち市場は600億円とのデータが出ています。
私自身のおせち販売経験からも実感として600億円は妥当と言えます。では、個数にするといくつか?
関わられている方には分かると思いますが、平均単価は15,000円程。600億円/15,000円で、ざっと400万個。独身世帯も含め4,000万世帯から考えると最低10軒に1軒は、おせちをどこかで購入している計算です。
そしてこの9月2日、ハースト婦人画報社の通販サイト「婦人画報のお取り寄せ」で実施した来年のおせち料理についての、動向調査結果が発表されました。
※ 詳しくは「婦人画報のお取り寄せ」サイトでご覧ください
https://www.hearst.co.jp/whatsnew/corp-190902-Otoriyose
そこから抜粋した、注目すべき点を挙げておきます。
・来年(2020年用)おせちを購入するか?
65.2%が、購入すると回答 → 過去4年で最も高い値に
・おせちを購入する場所
「通販・ネット注文」2018年 42% → 2019年 64%と、22ポイントの大幅アップ
百貨店などリアル店舗から、ネットが主戦場にシフトしている
・検討開始時期
10月以前に検討開始する人38% → 益々早くなっている
・おせちの購入予算
昨年から13%・約3000円 増加
2018年 平均21,613円 → 2019年 平均24,447円
富裕層が多い婦人画報の顧客のため平均単価は高い
令和として迎える初めてのお正月という特別感から?
そして、私がギフト通販として最も注目したのがこの結果です。
・おせちをギフトに
離れて暮らす両親や実家におせちを。ギフトで贈ってみたいという人が半数以上(51%)
意外に思われる方もいるかもしれませんが、おせちを贈る人は昔から一定量、存在していました。ですが、ここまでギフト利用したい人が増えた要因で考えられるのは・・・
自分で買ってみて良かった。結果、安心して贈り物として使えることが分かった・・・ことではないかと推測します。
おせちそのものの品質の向上、崩れないお届け状態、30日や31日に必ず届くなど、原料〜製造~出荷~着荷に至るまで、メーカー、販売、宅配が三位一体となって長年に渡り努力を積み重ねてきた結果「ギフトとしても利用したい」に繋がってきていると見ています。
一方で、ギフト利用を即すような販売サイトやカタログを、ほとんど見かけません。
ギフト利用を即すことで、自分の家には絶対1つは必要なので、ギフト利用があるともう1個となり、客単価15,000円が、倍の30,000円になる訳です。
どう伝えれば、ギフトとしての利用促進が出来るか。ネット販売であれば今からでも遅くはありません。おせち販売を手がけられているお店、企業はぜひ今年、おせちのギフト需要も取りにいってください。
ギフトでご満足されれば、自宅用で買ったおせち以上の価値をお客様はお店・企業に感じてくれるはずです。
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