小さな一歩を踏み出せる人、出せない人
「これをやれば必ず上手くいくんですね」
私がアドバイスしたら、このように確認する人がいます。
「この方法が100%上手くいく保証はありません。
でもやってみましょう!」
というと、浮かない表情に変わります。
確信がつかめないと動けない人が結構いるんだな、とコンサルティングをし始めてから度々感じます。
これは非常にもったいないことです。
成功する人は、上手くいく保証がなくても、スグに一歩を踏み出します。
100%上手くいくかをじっくり確かめている人がいる間にも、もうとっくに一歩を進んでいるのです。
それは、小さな一歩です。
でも、その小さな一歩に愛情を感じているんです。
1歩踏み出したことで、もうすでに成功の種が植えられたことを知っているからです。
だから、無意識に自分自身を讃えています。
その過程には困難があることも知っています。
なにをやっても裏目に出てしまうこともあります。
周りからは冷ややかな目で見られることもあるでしょう。
それら全てをひっくるめて自分には必要なことだとわかっているし、未来をつかみたいと思っています。
そして、そこに到達できる自分であることを信じています。
一方、一歩が踏み出せない人も頭ではわかっています。
100%上手くいくことなどないということは。
でも、一歩目がなかなか出ない。
目標までの過程には困難がある、
なにをやっても裏目に出てしまうこともある、
周りからは冷ややかな目で見られることもある、
それらを恐れている節があります。
そして、怖れを自分の中で受け入れられていないので、
「本当にこれをやったら上手くいくんですよね」
「あなたを信じていいんですよね」
と、他者に信じる拠点を移してしまいます。
そうなると、自分に拠り所を見つけられなくなり、どこか行動が義務的になっていきます。
義務的になると一歩踏み出す時でさえ、その行動に愛情が伴わないのです。
その証拠に、
「いつまでこの行動をしないといけないんですか?」
「毎日、どれだけ働かないといけないんですか?」
「行動したけど、上手くいかないんですけど・・・」
と、完全に嫌な作業をやらされている感が言葉としてあふれ出てしまっているんです。
婚活で言うと、
「いつまで、あの子にお金や労力をかけないと結婚できないんですか?」
「毎日、どれだけメールや電話をしないといけないんですか?」
「デートしたけど、上手くいかないんですけど・・・」
こんなことを言っているのと同じなのです。
愛情よりも義務感の方が上回っていますよね。
上手くいく人は、上手くいっていない段階から、決してこのような言葉が出てきません。
上手くいくまであきらめないで行動し続けるし、放っておけば、いつまでも作業を続けています。
そして、面白いことに上手くいかない人ほど、早く成功したいと強く願うものの結果、時間がかかります。
上手くいく人ほど、どうせいつか目標は達成するだろうと考え、結果、思っていたよりも早く達成します。
早く成功したいというのは、旅行でいうと、目的地にいち早くついて、旅の一番の目的を手っ取り早く済ましてしまいたい。
そんな感じです。
目的を達成しなければと義務感になってしまって、旅自体が楽しめなくなっていくのです。
旅はもううんざり、と言う人はそっちのタイプですね。
旅の予定はちゃんと立てるけど、道中が楽しいし、ハプニングがあって、予定変更するのも楽しいものです。
家に着いた瞬間、また旅に行きたいね。
次はどこに行こうか!
という人はいいですよね。
普段している仕事もどこかこの旅と同じような感覚なんです。
参考になれば幸いです。
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