賞与、経営者と社員の考え方の違いを知る
夏の賞与の時期が過ぎました。
時期が過ぎた今、経営者に知ってもらいたいことがあります。
経営者は
「たくさん賞与を払うと、これから社員はもっともっと頑張るだろう!」
と思っています。
ところが、それは社員の考えとは相容れないものがあります。
なぜなら社員は、今までの過去の頑張りに対して出してもらったと考えるからです。
経営者に対しては
「社長、昨日は賞与ありがとうございました。これからも頑張ります」
とお礼を言うでしょう。
しかし、それが次の頑張りに繋がることはほとんどないと思ってください。
賞与の金額の大きさがこれからのモチベーションを左右すると思うが故に、金額そのものが前回よりも下がってしまうと、社員のモチベーションが下がるのではないかと心配します。
そのため、やってはいけないことをしてしまうのです。
賞与は社員の成長よりも、会社全体の業績が重要です。
会社の業績が良くなければ、賞与をたくさん出すことはできません。
それにも関わらず、業績が厳しいのに社員に賞与を増やしてしまうと、または維持してしまうと、いつか社員は「業績とは関係なく賞与は出るものだ」と錯覚してしまいます。
賞与は今までの会社の業績、そして社員の成長に伴って支給するものです。
そのことを社員に仕組みにして示さなければなりません。
これが分かることによって、社員は「この会社では業績が良くなったら、そして自分が成長したら、賞与が増える」ことが分かります。
そのため、自分が成長しても業績が厳しいときは賞与が下がることも、前もってその仕組みを通じて学ぶことができます。
このことが理解できた会社では、常に社員は、
「賞与は会社の業績によって増減する。そのためこの会社にいる優秀な社員のやり方をすべての社員が学び合い、教え合い、高い業績を実現し、全員で高い賞与を獲得しよう」
となります。
正しい情報があれば社員の考えと行動は変わります。
経営者の考えている「社員のモチベーションを上げたい」のであれば、自分の賞与をたくさんもらうとする個別モチベーションのアップではなく、経営者の頭の中と同じ想い、つまり、「ここに集ったすべての社員が一緒に良くなる」ことを考えて行動することが必要になります。
そのような会社が業績が悪くなることがあるでしょうか。
経営者の頭の中を可視化するとはそういうことです。
すべての社員がこの会社で成長しようと考えて行動すること。
その状況を生み出すためにこそ、経営者の頭の中を可視化して作った人事制度は大いに役に立ちます。
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