売れる一位と、二位三位は何が違うか。
Fromノグチ
新宿西口家電ショップにて
(この一位は、何台売れているんですか?)
「お客様、この一位はこの売り場の「おすすめ第一位」です。
販売台数では、ありません。」
(はっ、そうですね、おすすめなんだ。)(汗)
よく見なくても…ちゃんと書いてあるでしょう、『おすすめ』って
「一位」を見て、販売台数がこの売り場で一番かとすっかり勘違いしてました。。。
なぜ一番売れるのか?
その理由ばかり気になるので、ついつい「一位」を見ると
販売個数やら、金額に質問を集中させてしまう前近代的な質問をしちゃう。
一位は、何で決める?
(じゃー、なんでこの機種がおすすめ一位なの?)
「機能がとにかく一番多くついているですね。
今年4月に発売された機種で一番新しいし、使いやすさも考えられた機種です。」
「ちょっと試してみませんか?
どんな機能か、触ってみるのが一番わかりやすいので、、、」
「ファインダーが、あの、、、目をつけたままにして下さい。
目を離すと、(電源)切れてしまします。」
せっかちなノグチは、ゆっくり待てない。
「じゃーモニターから、スイッチをいれて、「このモニター、タッチパネルなんですね。このモニター画面が、便利だっておっしゃる方が多いんですよ。」
あら、タッチパネルに花のマークやら、シャッターボタンのマークやら、
(これ押していいの。)
つい、シャッターボタンを押したくなりました。
「この写真でいいですか?売り場の写真になりますよ、それよりセルフィがいいかも…ほら簡単に」
興味津々の私の顔がモニターに、えへへへ、かなりハズイ。
まずい、いろいろ商品にさわると、買わなきゃいけないモードになっていきます。
「一位」に惹かれるのは、なぜ?
どうやら私には購入モードがあります。
私の購入モードは父親譲り。
デパートの○○第一位に惹かれてミンクの襟巻きを10本も購入して母に叱られて
7本返しに行き、ダイヤの指輪3個をまた買ってきてしまった、父親。
私も父も、きっかけは、“○○第一位”です。
購入モードに入るには、何かきっかけが必要です。
きっかけは、売る側にも、買う側にも大切なもの。
ちなみに、この売り場のお薦め二位は、3年間ズウ~っとコンスタントに売れてる商品、三位は4年前から売れていて、もう在庫がなくなっている商品。
二位と三位のいいとこ取りをして、新しい機能を加えたのが、一位の商品。
―ノグチ
P.S.
売り場で見ていると購入者の傾向が見えてきます。
機能をよく調べていて、数店舗の値段も確認して購入を決めるのは、外人男性客。ブランド名にこだわるのは、日本人男性客。判断基準の決め手に欠いて、販売員に説明をたくさん聞きたがるのは、女性客(私を含めて)。
今、小売の現場では、販売方法が難しいなあとつくづく思います。
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