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えっ、何でお袋さんが保証人になっているの?

SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室

代表取締役 

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

Fromノグチ 

一週間ほど前、都内のある会社事務室で、 

「たった5年前ですか、この借入切り返したのは、、、」

(たった5年、でも 金利が、大きく下がっていますからね)

「こんなに急に金利が下がっている状況ですからね、、、」 

「コピーをとってきます。

この資料ですよね、私がとりますよ。

この2つの固定資産税の納付書でしょう、分かってますよ。」 

社長は、話しの途中、席を立ってコピーをとりにいくという。 

(話しの途中だし、、、 後でも、いいのに、、、) 

ボソッと社長の一言。 

「そうだった、あの時は、まだ他人事だった。。。」 

コピー機の前に仁王立ちになったまま、社長がつぶやいている。

「記憶にない」は、他人事 

たぶん、社長は、5年前のこと思い出し始めている。

銀行と、先代あのとき、何を見て、何を知って、どういう判断をしたのか。 

社長が、席を立たずにはいられない、そんな思いが動き出したようです。 

社長が、あれっ?と顔を上げたのは、

(あの時、連帯保証人にお母さんが入っていましたね。抜きませんか?)

とノグチが提案したときだ。 

「えっ、何でお袋さんが保証人になっているの?」 

5年前、ある都市銀行との借り入れを、どう実行するか話し合っていた。

先代社長と平取締役だった現社長、ノグチも同席していた。

借入総額、金利や、担保、返済方法、決めごとは沢山あった。 

「この金額をどう返すんだ、○億だぞ!」

「借りたのは親父だろ、返すっきゃないだろう!」

「返してきたじゃないか、これからだって返す。当たり前だ、タダ重いんだ。」 

「担保にいれたあの土地の一部は、お母さんの土地だしね。」

「そうなの、でもまあ借金返せばいいんだから。」

「そうだな。」 

先代夫妻からすれば、息子は、まだ住宅ローンを払っている身。

余計な負担はさせまい、と考えたはず。

先代夫妻は、夫婦して借金を返すのはあたりまえと考える世代です。

「具体的に知っている」は自分ごと。 

話しは聞いている。

情報も知っている。

だけど、なぜかそれが自分の問題にならないことって、あります。 

代表者となり、自分の事業となって、資金繰りの苦労が見えてきました。

自分が返していくんだ、となれば、その重さはひしひしと身にしみます。 

「だからかぁ、あの借入はどうなってる、資金はどうかって口うるさいのは」(笑)

(慎重な方ですからね。『石橋叩いて渡らない』人だそうですよ。

私が言ったんじゃありません、奥様の評ですよ。)(笑) 

「オレには、『石橋叩いて、壊しちゃう』タイプに見えるけどね」(笑) 

事業が順調に継続しています。

資金の手当ては、事業継続の大前提です。

お金をどう借りてどう返すか、大事な戦略です。 

―ノグチ

 

P.S.

事業を引き継がせたいけれど、この財務内容では、、、と躊躇してはいませんか? 

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