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他所で売れているからウチでも

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

成功する店舗ビジネスの要件として、「店舗で提供する商品を経営者自身が絶対的に信用、信頼すること」が挙げられます。飲食店であれば提供するメニュー全般、美容室であればカットをはじめとした技術、小売店であれば取り扱うモノなど… 

「何を当たり前のことを!」とおしかりを受けそうですが、皆さん本当に自店の商品を信用、信頼していますか?言い方を変えれば、お客様に対して自信をもって、何か突っ込まれても1ミリもたじろぐことなく、自店の商品をお勧めすることができますか?ついでに言えば、スタッフに対しても自信を持って説明できますか?さらに勧めることができますか? 

【信用】は過去の実績から積み重ねられ、「今後もブレずに間違いない実績」が期待できる状態のことです。【信頼】は例えそれまでの実績がなかったとしても、様々な経験や知識から「期待以上の成果」が見込め、失敗したとしても責めることなく任せることができる状態のことです。 

経営者が自社の商品に対して信用と信頼をしていなければ、誰が商品を購入するでしょうか?逆に信用、信頼されている商品は黙っていても売れていきます。そしてスタッフもその店の商品を購入し使います(強制ではなく)。そしてお客様は他のお客様を紹介してくれます。無理なセールスをすることなく、商品はどんどん売れていくのです。

ところで経営者が自社の商品を信用、信頼していないというのはどういう状況でしょうか。一番わかりやすいのは、「他人の評価」で自店の商品を決めてしまうことでしょう。つまり世間で流行っているものや、どこかの店の人気商品をそのまま「パクる」ということです。 

「他で売れているから」という理由だけで自店の品揃えを決めることは、まったくもって論外であり、全然魂の入っていない物まね商品を店舗で提供することにはスタッフも嫌気がさすでしょう。もっとも、そんな商品は早いうちに売れなくなりますが… 

経営者は商品をしっかりと理解したうえで、本当に自分が納得し、信用、そして信頼できるモノやサービスを提供する義務があります。そうでなければ、流行り廃りを利用した単なるヤ〇ザのパチモン屋と一緒で、継続した店舗経営とは程遠い結果となるでしょう。 

もちろんそうは言っても商売ですから、世の中の動きにしっかりと合わせ、お客様のニーズを満たすには、同じような商品になることが避けられない場合もあります。そういった場合でも、自身の評価軸で判断し、自店のお客様を第一に考えることが最重要となります。その根幹となるのが経営理念であり、信用と信頼の元となるものです。 

経営者の皆さん。

「売れるから」という理由だけで商品を選んでいませんか?

自社の商品を自腹で買っていますか?

 

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