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女子社員が会社に戻れるための環境整備

SPECIAL

人事制度コンサルタント

株式会社ENTOENTO

代表取締役 

会社を成長させる人事制度づくりで、700社以上の指導実績を誇る日本屈指のコンサルタント。日本の過去50年間の人事制度のつくり方とは異なり、経営者の評価と賃金の決め方を可視化してつくる画期的な人事制度は経営者から大きな支持を得ている。

日本のすべての企業はこれから、女子社員が大いに活躍する場所を提供することが必要になってきます。

これから日本は、毎年毎年労働力が不足するという慢性的な労働力不足の状態が続きます。先進国で日本だけがこの女性の活躍が格段に遅れています。そのため、女性の活躍を支援する人事制度が必要になりました。

優秀な女子社員が結婚し出産し、一時期職場を離れることになります。やがて、子育てに多くの時間を要さないという段階で、社会に復帰をすることになるでしょう。

その段階でもし、以前勤めていた会社に戻れるのであれば、それは当然ながら一番良いことだと考えます。

但し、前と同じようにフルタイムで仕事をすることはできません。
場合によっては勤務地は異動することはできないでしょう。
それだけではありません。
残業できないということがあったり、家庭の事情で休まざるを得ないことも、しばしば起きるでしょう。
もっとも、週40時間働くことは不可能なケースが多いでしょう。
その雇用条件で戻ってきて、徐々に働く条件が退職する前の状態に戻っていきます。

ここで一番問題になるのは2つです。
その戻ってきた社員の成長を、成長シートで確認することができるかどうかです。
これが一番重要なポイントです。
それによって処遇が決まります。

もう1つは、その女子社員の雇用条件に合わせて賃金を変更することです。
戻ってくる女子社員の雇用条件に合わせて、賃金表を何種類も用意する必要があるでしょう。

転勤できない場合
残業ができない場合
職種が限定になる場合
労働時間が短くなる場合
休みの希望・曜日が変わる場合

様々なこの要望に応えてその要望にあった賃金表(限定職社員用成長給表)を
作成しておく必要性があります。

これがあれば、自分の雇用条件を選んで会社に戻ることができます。
そして、それにあった賃金を個別交渉せずに受け取ることができます。
この分かりやすさが重要です。
ここを個別交渉にすると、人によって違った賃金の額になり、そのこと事態が不平不満の温床となります。

これからの日本では、女子社員の復職の際の賃金表の種類を、2種類・3種類・4種類と増やせるように、設計しておくことが必要です。

女性の雇用の際に必要なこの最低の条件を満たさない限り、不安があり、なかなか女性は復帰できません。そして、残念なことに、過去のその能力を活かせずに、まったく違った会社で働かざるを得なくなります。

今すぐ女子社員の復帰したときの雇用条件に合わせた賃金表を必要な分だけ作成してください。ほとんどの女子社員が戻ってくることでしょう。


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