売上が上がるときの黄金比率
新規のお客様を獲得するには、既存のお客様の5~20倍のコストが掛かると言われています。成熟化した業種業態では20~40倍の高いコストが掛かることもあります。
どんな商売でも、既存のお客様を大切にして、何度も注文していただくことで売上のベースは安定します。その中でも、出前・宅配はお客様のデータが注文と同時に手にはいることは大きな強みです。
お客様のデータを有効に活用することで、既存のお客様客の売上げを伸ばしていくことは可能です。しかし、既存のお客様だけで売上を上げるにも限界があります。
1人のお客様が短期間に何度も注文するようになると、そのお客様から注文がぱたりと来なくなることもあります。上得意客が引っ越しでいなくなることもあります。体調を崩されたり、高齢で入院をされるケースも増えてきました。
コストが安いからと、既存客だけに力を入れていると、様々な要因で常連客や上得意客がいなくなってしまうリスクは常にあります。
それを回避して、売上を上昇させるには新規のお客様を獲得し続けることが絶対条件です。上得意のお客様や常連のお客様も、最初はすべて新規のお客様だったはずです。
売上が伸びていくときには、既存のお客様からの注文数に加えて、新規のお客様の注文がプラスされていきます。そのときの新規のお客様と既存のお客様の客数の比率に不思議な法則があります。
これは12年以上、出前・宅配コンサルタントとして活動してきた経験則ですが
売上が上がっていくときには、新規客数と既存客数が、ある一定の黄金比率になっています。業種業態によって違いがありますが、面白いほど同じ比率になって行きます。
黄金比率になっているときは、新規客と既存客のバランスがよく、新規のお客様が再注文をして既存のお客様になり、それに新たに新規のお客様が加わっていき、好循環になって売上は上がっていきます。
黄金比率になると1~3年くらいは継続して売上は上昇していきます。
商売をしていても、とても楽しい時期ですし、やりがいもある時期です。
この比率にするために、出前・宅配のしくみづくりをしていくのではなく、
正しいしくみづくりをしていると、自然にこの黄金比率になっていくから不思議です。
仕事をしながらわかっていく、経験則とは面白いものです。
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