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「継続は力なり」の意味をはき違えてないか?

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

「がんばれば報われる、というのとは違うと思うのですが……」

という質問をしたのは、隣に座っていた女性でした。

先日、ある経営者向けワークショップでの質問。パネラーは2人。お二方とも輝かしい実績を残して、今は第一線を退き、後進の育成に力を入れている方です。

質問は「やめるタイミングについて」

質問をした方は、知財関連の事業をする女性経営者の方。

「このまま続けるか、やめるか、という場合、がんばれば報われるという精神論は違うと思う」と、はっきり言い切っていました。事業で最終判断を立場として「続けるか、やめるかの見極めはどのようにしているか?」という内容です。

パネラーのお一方は、右脳思考の感性の強い方で、その答えは「2、3回やってみて、判断する。ダメだなと思ったら、引き際は早い」という答え。

もうお一方は、左脳思考の方で、「実際にマーケットがあるか、その調査を徹底的にやって、ないと判断したらやめる。あるとなったら、とことんやる」という答え。

結局、そのサービスを必要とする方がいて、そこで展開するならば、根性・忍耐でやり続けるのもあり。サービスを必要とする人がそこにいるのか?それが問題になるわけで、がんばっても報われないものは報われない。報われる場所でやるしかない、ということです。

最近では、経営者に限らず、精神論だけで仕事をする人は少ない気はします。ですが、「続けることに意義がある」とばかりに、「がんばって続ける」ことだけを重要視している人も実際にはいます。

事業は、継続するだけで当然ながらコストが発生します。どんどんコストだけが膨らんでいることを無視して、「ここがふんばりどき!」と、ただただ続けることが良いとしているのであれば、それはいかがなものでしょうか?

「継続は力なり」という言葉があります。

私自身、この言葉を座右の銘としています。

何事も継続をすることは大変なこと。ですが、ここでいう「継続」は、結果を出したときの途中継続のこと。目的は「結果」です。ところがただただ続けている「継続」は、続けること自体が目的となってしまっています。要は「結果」が抜け落ちているわけです。

「継続は力なり」とはいえ、ある程度の期間、予算を決めて、そのなかでここまでマイナスが出たら、ここでやめる、というライン決めは必要だと考えます。やはり、「根性」「忍耐」と言いながらやっていることは、大きなプラスを生むエネルギーにはつながらず、続けることにだけパワーを費やすことになる気がしてなりません。

「続けること」ばかりを重要視して、「やめどき」を見失う

これは避けたいことです。

また、他の方から、「年商〇〇〇万円を目指したいのですが~~」という質問が出ました。その返答が、妙に私自身で腹落ちがしました。

「人を動かすときに、数字を目標にした段階でダメ。それによってどうなるのか、それを見据えて~」といった内容でした。事業継続のための数字は必須ですが、数字だけでも人は動かない

「継続は力なり!」「売上目標〇〇〇円!」と、大きく掲げそうなキャッチフレーズですが、このあたりの使い方が、人をやる気にさせる、やる気をそぐ、その分かれ目となるのでしょう。

 

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