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商品リニューアル4象限から導く成功戦略

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

先日、移動中の乗り換え駅で転倒しました。

それはコンサルティングの帰り道、明治神宮前駅の上りエスカレーターに乗ろうと足をかけようとした時のことです。歩きながら別のことを考えていました。踏み外したのでしょうか、足がもつれたのでしょうか、なんでもない場面での出来事でした。己の鈍臭さにうんざりしますが、ひざ小僧の擦り傷程度ですので大したことではありませんでした。が、わたくしを打ちのめした出来事となりました。

ずっと感じていた「筋力低下」。「時間がない」を言い訳にして身体のメンテナンスを怠っていました。人生100年時代、その半分をフル稼働してきましたので、心身のメンテナンス、そして何より昨日までの自分を超えるための「自己更新」が必要不可欠です。

そうわかっていながら特に損害もなかったので、時間ができた時にジョギングやヨガなど自分なりの努力を続けていました。しかし、この体たらくです。現状に不満を感じていながら言い訳ばかりでした。

転んだ瞬間はパニックで呆然としました。

ついた手と足が痛くて恥ずかしくて、痛みが増大してゆきました。フラフラになってやっと今までの「現状維持」のやり方ではダメだと悟りました。

なんとか起き上がった時、ジンジンする痛みを感じながら心のなかで強く決意しました。「変わろう。」。自分で「頑張る」ことが素晴らしいと思っていました。しかし、無意識に甘くなり同じ場所をグルグルと回っているだけだと実感しました。「頑張り方」を間違えていました。発想を変えなければ、パラダイムは変わらない。自分以外の第三者視点が必要不可欠だと気づきました。

アルバート・ハーシュマンというドイツの政治経済学者がいます。彼は何十年もの研究結果から、組織に所属する個人が直面する問題に対して、個人が取れるアクションを大きく3つの型で表現しました。このハーシュマンの3原則をベースに、さらにブラッシュアップさせ4通りの考え方を導き出したのが組織心理学のアダム・グラントです。(詳しくはアルバート・ハーシュマン著「離脱・発言・忠誠」、アダム・グラント著「ORIGINALS」をご参照ください)

わたくしの商品リニューアルの現場でも、ハーシュマンとアダム・グラントのエッセンスを土台として「商品リニューアルの4象限」として提示しています。詳細はセミナーやコンサルティングでお伝えしておりますので省略しますが、横軸の右「利益になる」と左側の「害になる」の言葉の上に「会社の」とか「国家の」とか「家族の」という言葉を入れみてください。イメージが湧くのではないでしょうか。

前述した通り、まさしく道で転んだわたくしの場合であれば、自身の筋力低下は「家族の利益になる」ことか「害なのか」。忙しさを言い訳にして、老化現象に不満と不安を感じていながらも「我慢」していました。現状維持で頑張って努力し「粘る」状況でした。図の右下、黄色いゾーンです。しかし、転んで気づかされ「状況を変えたい」と決めました。

コンサルティングの現場で、お手伝いしている企業が成長なり発展している時には、売上高や利益、株価、社員数の増加、市場シェア、事業数など、ビジネスサイズが拡大してゆきます。

一方、世の中には、努力されて頑張っている姿勢をみせているのに、廃れてゆく事業、会社があります。外から見れば「施策」に大きな違いはありません。しかし成長する会社と悪化してゆく会社があります。決定的な違いは何でしょうか。

もちろんさまざまな原因があってつながって、それが一体化して果たして企業の「成長」があります。しかし、その成長への入口はひとつだけです。ひとつしかありません。決定的な差は、社長ご自身がしっかりと「決める。」ができているか。成長できないのは意識的に「決める。」ことをしていないからです。

事態が相当に悪化して初めて気づき、専門機関に駆け込むのが人間の習性なのかもしれません。小さなつまずき、小さなケガこそがサイン。「今までとは何かが異なる」といったザワザワっとした胸騒ぎ、皮膚感覚で「いつもとはちがう違和感」を感じたときこそ、第三者視点を得るために専門家のセミナーやスポットコンサルティングを活用する時です。

逆にいえば、わたくしたちコンサルタントがお手伝いできるのは、経営者が肚で「決める。」ことができた場合のみです。トップの凜とした決意、凜とした覚悟なくしてビジネスを大きく輝かせ、事業ステージを上げることは絶対にできないのです。粘っても頑張り方を間違えれば「害」へと転じます。無視して放置することはさらに悪化の一途です。

現状に満足されていないのですね。

もっと事業ステージを上げたい、

ビジネスを大きくしたい、

現状維持から脱したい、

そう心の底から強く烈しく求めておられるのですね。

社長が今できる一番簡単でシンブルなことは「決める。」ことです。商品リニューアルの扉はすでにオーブンしています。現状を変えたい。その気づきだけで充分ではないでしょうか。勇気を出して跳び越えていらしてください!

 

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