第143号:一流の経営者は知識を生かす、二流の経営者は知識に振り回される
激しい市場争いの中での働き方改革で、企業の経営環境は一層厳しさが増し、企業が生き残っていくためには外部環境の変化に対応する経営力が不可欠です。危機感を持って頑張っているだけでは時代の変化に置き去りにされてしまいます。
そこで今回は経営者として重要になる仕事の三要素についてお話しします。
経営者として重要になる仕事の三要素
まず1つ目は戦略づくりです。
消費者ニーズが多様化している現代、自社の経営の目的を明確にする必要があります。そのヒントは、自社が世の中のどのような問題を解決するのかを考える中にあります。
そしてそれをどこにするのかを決めることは、戦略的意思決定です。戦略的意思決定は経営者が行うべきです。
経営の目的を明確にすることで商品サービスをどのように極めていくのかが明確になり、顧客からの信頼も厚くなります。
2つ目は財務です。
価格競争が激しくなり、売上げを追求しているだけでは利益は出ない時代になりました。
「売上げ=利益」ではありません。利益を生み出すためには、戦略的な価格設定が必要です。安易に安売りしたり、営業マン任せで値引きをしていたりするような経営では利益を出すことはできません。
また同時に、固定費の予算計画など未来の会社の発展のために緻密な投資計画も必要です。どんぶり勘定では経営はできない時代なのです。
社員全員の力を引き出すためには、組織づくりを理解する必要がある!
3つ目は組織づくりです。
市場が成熟すると、最終的には人材格差が企業格差になります。ですから、社員全員の力を引き出すための組織づくりを理解する必要があります。一部の優秀な人材に依存するような経営では生き残れません。全員の力を最大限に活用するためには、社内でやるべき仕事と外部に委託すべき仕事の見極めや、責任と権限を明確にすることが不可欠です。そして時代の変化に柔軟に対応する組織構造にするのです。
企業は経営者で99%が決まると言われます。
経営者が社員の先頭に立ち、正しく社員を導くことで、会社は時代の波に乗って成長発展していきます。
あなたは、どこまで経営者としての仕事ができていますか?
画像引用:photo AC
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