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ベトナム高度人材は失敗する?対策ゼロでの受け入れは危険です

SPECIAL

ブランディング営業体制コンサルタント

H&Cブランディングマネジメント株式会社

代表取締役 

中小企業のための、「ブランディング営業体制」を構築するコンサルタント。営業スタッフのみならず、全社をあげて、企業価値をしっかり守り、価格競争をせずに確実に売れていく体制づくりを指導する。

「ベトナム高度人材さえ来てくれれば人材不足は解決だ」 

そう考えている経営者は、日本全国にいらっしゃいます。

でも、本当にベトナム高度人材が入社すれば問題は解決するのでしょうか? 

慎重に受け入れをしないと、日本国内の問題にとどまらず国際問題に発展する可能性があります。 

確かにベトナムは親日国で仏教徒も多く、比較的日本人に馴染みやすい国です。

ですが、日本と違い社会主義国で、フランスを始め様々な国の植民地にもなった歴史があります。 

そのような知識もなく、ただ「親日国」というだけで彼らに信頼を寄せるのは危険です。

そして何より、彼らにとても失礼です。 

それでは、日本の経営者は大きな失敗をする前に何を学べば良いのでしょうか? 

今回はこれについてお話していきたいと思います。 

 

親日国・台湾で起きているトラブル 

親日国と聞いてすぐに頭に浮かぶのは、お隣の台湾ではないでしょうか。

日本と同じ島国であり、また戦前までは同じ日本だったこともあり、日本人台湾人双方が好意を抱いています。 

震災の際は、とても大きな支援をしてくれたことも記憶に残っているでしょう。

この優しさや気遣いで台湾のファンになった人もおられます。 

しかし、この優しさ気遣いを利用するようなトラブルが台湾で起きていると耳にしています。

台湾人の日本に対する親しみを「許容」と解釈し、無理強いをする。 

例えば、自分が日本人であることを強調しサービスを強いたり、日本語で町の汚さをわめいたりなど。 

もちろん、海外での日本人のマナーの悪さは、今に始まったことではありません。

バブル時代の狼藉は、現地の人たちには忘れられないものの筈です。 

それ以上に、台湾での日本人の蛮行は年々増えているそうです。

台湾が「親日国」だから、甘えている。

このようなことを続けていれば、いずれ台湾は「親日国」から「侮日国」になるでしょう。 

親日国の人たちだからといって、何でも日本を受け入れるわけではありません。

嫌なものは嫌です。

それは日本人同士の付き合いと、何ら変わりありません。 

これを理解した上で、続きを読んでください。 

 

来日外国人の犯罪件数ではベトナムが2 

ベトナムは親日国です。

多くの人が小さな頃から日本のアニメや漫画で日本に慣れ親しみ、大人になってからは科学技術に心躍らせています。 

日本名をお子さんにつける方も増えていますし、ネットで使うハンドルネームを日本風にする人もいます。

来日する人の数も年々増加し、両国の交流は一層盛んなものになっていくでしょう。

その一方で忘れてはならないのが、来日ベトナム人の犯罪件数です。 

警察庁がまとめた平成27年度『来日外国人犯罪の検挙状況』によると、検挙者総数は中国に続く第2位。

総検挙人数も2位で、来日外国人犯罪の約20%がベトナム人の起こしたものになる計算です。 

これは永住者を除いた数ですので、実数はもっと多くなるかも知れません。

罪状は窃盗犯が最も多く次に粗暴犯、つまり喧嘩など傷害での起訴が多い。 

10年前と比較し、ベトナム人の犯罪は約3倍になっています。

ベトナム人の来日者数が増えるごとに犯罪件数も増えていっているようです。 

この統計から見えてくるのは、ベトナム人は親日ではあるものの、残念ながら日本の法律を犯してしまう人もいるということです。

では、何故彼らは憧れの国である筈の日本で犯罪に手を染めるのでしょうか? 

 

無理解が犯罪を生む 

彼らは元々犯罪を起こしに来日したわけではなく、観光や留学、技能実習生で来日しています。

母国では犯罪歴もなく、キレイな経歴だからこそ入国出来ています。 

でも、彼らは犯罪を起こしている。 

しかも集団で行う犯罪が多いのです。

これは、異国での心細さから同じ出身国同士の人間が集まるからです。

そして集団心理でどんどん悪い方向に行く。 

異国にいるのですから心細さは当然ですが、周囲の無理解無関心も孤独に拍車をかけます。

「外国人は怖い」「何を考えているか分からない」このような色眼鏡も、一層彼らを日本から孤立させています。 

加えて、現在、社会問題になっている賃金の安さも犯罪を引き起こす原因です。

彼らも当然、衣食住は必要。日本に住んでいるのですから、日本人と同じだけ生活費はかかります。 

それなのに暮らしていけない賃金や雇用環境のせいで窃盗に手を染めてしまう人もいます。

これは雇用する側の大きな責任と言えるでしょう。 

彼らは元々犯罪者ではありません。

貧困や無理解が彼らを孤立させ、犯罪に走らせてしまっているのです。 

しかし、日本に希望を抱いて来てくれるベトナム人を孤立させない為、犯罪に走らせないために、私達に出来ることがあります。

それは、彼らを知ることです。

 

親日を強いるだけでなく親越になって欲しい 

来日するベトナム人は日本についてよく勉強しています。

私もベトナムで日本式ビジネスマナーの講座を受け持っていますが、彼らは本当によく学んでくれています。

頼もしいですよ。 

同じように、あなたにもベトナムを知っていただきたい。

日本を押し付けるだけでなく、ベトナムを知った上で受け入れていただきたいのです。 

ベトナム人も日本人と同じく、自分に興味を抱いてくれない人間には敬意を払いません。

親日国だからといって、何でも受け入れるわけではないのです。 

台湾で起きているトラブルと同様のことを日本でも起こさない為にも、双方の理解が必要です。 

貴方はこれから一緒に働く人の事が何も分からないと不安でしょう。

彼らも同じです。

夢と希望を胸に単身日本にやって来たのに、ただの労働者・労働力というだけの扱い…経営者が何を考え、自分は何を期待されているのか分からない…ではあまりにも寂しすぎます。 

私は、彼らの全身から溢れ出すエネルギーや、決してあきらめない忍耐力、新たな世界に挑戦するチャレンジ精神や素朴で優しい笑顔と気遣いは、きっと日本企業の将来に活気をもたらしてくれると信じています。

彼らと上手く仕事をしていくためには、「彼らに活躍の場を与えられる明確なストーリーが描けていること」が重要なカギとなるのです。

このストーリーを描くのは間違いなく経営者の仕事です。 

もっとベトナム人のことを知りたい…と思ってくださった方。

ベトナムの人達の力を借りて事業に活気を持たせたいと思ってくださった方。

ぜひ私に声をかけてやってください。 

ベトナムにもオフィスを持ち年に何度もベトナムに足を運び、彼らと共に仕事をしている私なら、ベトナムの「今」をお伝えすることが出来ます。 

ベトナムは本当に素晴らしい国です。

知れば知る程、好きになります。 

ベトナム人に親日を強いるだけでなく、私たちが親越になることで、また新たな発想も生まれると信じています。

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

あなたの一日が素晴らしいものでありますように。

 

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