カウンセラー開業前後の行動ブレーキ対処法
「やらなければいけないことが沢山あるのに行動が続かない」
「あんなに燃えていたのに、今は起業したかったのか、わからなくなってきた」
カウンセラー起業を目指す人を4年間サポートしてきましたが、かなりの人が上記に当てはまる時期があります。
ご多分に漏れず、起業当初の私もこの状態に陥ってしまい、無駄に数ヶ月を過ごしていたことがあります。
最初は起業熱が燃え盛っているのですが、いずれ収まってくるときがあります。
そればかりか冒頭のように本当に起業したかったのかと疑いが出てくるくらい、苦しくなる時がやってきます。
こういった時でも適切な行動ができていれば、いずれ不安が減り、当初のワクワク感が戻ってきます。
一方で、適切な行動ができなくなってきたら、ますます苦しい状態が続いてしまうのです。
さて、この動けない状態をクリアするために必要なことはなんでしょうか?
それは・・・
《成功したら失うもの》を予めイメージしておく。
「失うものをイメージしておく?」
ちょっとわかりにくいかもしれませんのでもう少し説明しますね。
起業当初にイメージすることといえば、成功したらどんな世界が待っているか、どんな自分になるか、売り上げはどれくらいあるか。どんなふうに活躍しているか。
このようなポジティブな未来をイメージすると思います。
もちろん、ポジティブイメージは大切です。
大いにやってほしいところです。
でも、それだけではいけません。
《成功したら何を失うか》も同時に考えておくことが大切です。
成功して失うもの。
例えば、今より忙しくなるかもしれません。
成功にあやかろうと、いろいろな人が近づいてくるかもしれません。
責任が増えるので、言動に気を付けなくてはいけないかもしれません。
批判される立場になるかもしれません。
成功したらしたで、今までの生活で当たり前に得られていたものを失う可能性があるのです。
起業のための行動をしていくにつれ、今まで全く考えてもいなかったことがじわじわと迫ってくるのです。
実際にホームページを公開すると、お客様からの問い合わせではなく、とたんに業者からの売込みメールや電話がきます。
SNSをやり始めると、いきなり売り込んでくる起業家がいます。
こられは成功途中での通過儀礼みたいなものですが、こういったちょっとしたデメリットに対しても敏感に反応してしまい、起業の情熱があっという間にそがれる人もいます。
これ以上デメリットを見たくないがために、無意識のうちに行動をしないようにして防衛するようになります。
このような失われるものにも心を配っておかないと、成功を妨げるように自分自身で仕向けてしまうのです。
失われるものの正体を把握しておけば、そうなったときの対処法を予め考えられます。
実質的な被害はないと判断できるのでいたずらに恐れることがなくなるのです。
これって結構怖いことなんです。
意識の世界では、自分は成功したいと思っています。
でも、無意識の世界は、成功したらデメリットが多いことがあるので成功を遠ざけよう遠ざけようとしているのです。
そして、「本当は起業なんてしたくなかったんだ」と自己説得します。
説得して結論を出したら、人はもう動きません。
世の中の多くの人が起業に憧れるけど、実際に行動しようとしないのは、無意識にデメリットを感じ取っているのかもしれませんね。
すでに起業に向けて歩み始めている人は、こういったワナに陥らないようにしていきたいところです。
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