第136号:一流の経営者は自分の幸福を追求する二流の経営者は自分を犠牲にして働く
「得意先」「一部の社員」「一つの商品」に依存した状態で経営をしていると、毎年無事に会社を継続することばかりに気を取られ、会社の「ミッション」追求への意識は薄くなり、リスクを避けることにばかり意識が強くなります。そして一年経過するごとに、今年も倒産せずに会社を継続できたとホッとするのです。守りの経営になるとリスクを避けることばかりに気を取られて、ただホッとして生きることを、無意識に選択してしまうのです。
「信頼」や「尊敬」を集めるビジネスモデルをつくることが真の成功につながる
長いようで短い人生を何かに依存して問題に背を向けて生きることは、大切な時間を無駄にすることになります。
依存状態のまま経営を続けていて、それで真の成功と言えるのでしょうか?失うものに囚われながらの経営では不安が募るだけです。
真の成功のために必要なのは、顧客から必要とされていることの実感です。そのためにもミッションを追求することが大切なのです。
顧客からの高い「信頼」や「尊敬」を集めることで自分に自信や誇りを感じることができます。売上以上にこの「信頼」や「尊敬」を集めるビジネスモデルをつくることが真の成功につながると私は考えます。会社は、社員の生活を守るために稼ぐだけのものではないと思うのです。売上のために自分の魂を売って、お客様に媚びているだけでは人生を豊かにすることはできません。ただ売上を追求するだけではなく、社会から必要とされている実感が重要なのです。そのため私は、企業がミッションを持ち、ミッションを追求することの重要性を訴えています。
経営者であるあなた自身が、仕事を通じて自分の幸福感を追求することが大切
自社が何のために存在しているのかを深く考え、どのように顧客からの信頼や尊敬を集めるのかを明確にして経営することで、お客様から選ばれ続ける会社になり、真の成功へとつながります。
真の成功者は戦略に迷いがなく、顧客満足の追求が会社の収益性を高め、社員のモチベーションにもつながることを理解しています。ですから、経営のあらゆる意思決定にも迷うことなく、ミッションの浸透のために一貫した判断ができます。さらにそれによりチームのベクトルが揃い、強い組織になっていきます。
経営者は、社員とその家族の生活を守るためだけに働くのではなく、自分と社員とお客様を真の幸福に導くために働くべきなのです。経営者としての義務や役割を果たすために犠牲になるという考え方ではなく、自らが幸福を追求することで、そこに関わる全ての人を幸福にしているという実感が生まれてきます。
まず経営者であるあなた自身が、仕事を通じて自分の幸福感を追求することが大切です。
経営者であるあなたが真の幸福感を理解することで、周りの社員やお客様を幸福に導くことができるのです。
画像引用:photo AC
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