経営が苦しい社長に共通する口癖
当社では、コンサルティングを終えられた社長さんに対して、ダイヤモンド財務化への取り組みをより一層加速させていただくためのサポートもしています。何より嬉しいのは、サポートさせていただいている社長さんの多くが目標としていた「基準」を上方修正し、あらゆる数値計画を良い方向へ引き上げていくという、善循環のスパイラルに突入していく様子をこの目で見届けられることです。
会社経営にまつわるお金の悩みが無くなれば、時間の経過とともに経営の質が向上していきますから、当然、経営の自由度や選択肢が増えます。社長だけでなく、会社を取り巻くあらゆる人々の生活の質向上に繋がっていきます。社長さんの笑顔や、そのご家族、社員さんや取引先の成長発展に繋がっていく…これこそが、当社が最終的に目指している世界なのです。
当社は、あくまでも社長さんの黒子(くろこ)であり、日頃、表にでる存在ではありません。だからこそ、当社の活動がお役に立っていると実感できる瞬間ほど嬉しいものはありませんし、より多くの社長さんにダイヤモンド財務を広めていきたいという想いに繋がるのです。
目標を次々と達成していく社長さんは、皆、必ず「自社の数字と向き合い、未来に向かっての打ち手を一つ一つ地道に実践」しています。大切なことは、全て「決めるのは、社長である自分」という本気の覚悟です。そして、自社の数字と真正面から向き合い、より良い未来を切り拓くためのツールとして「財務思考」を駆使しているものです。本気の覚悟のない社長さんは、自社の数字と向き合えないのです。
社長の仕事は会社の未来を創ることです。そのための具体策を数字で具体的に考え、決断し、次の一手を打っていく…このスピードを速めていくことこそが最も重要なことなのです。特に、苦しい時ほど「スピード」が不可欠になります。勝手に経営が良くなるようなことなど絶対にあり得ず、時間が経つほど事態はますます悪化していくものなのです。
だからこそ、経営が上手くいっている社長さんは誰しも、目標とする未来の数字を決めて、そこから逆算して、今やるべき経営判断を下し、未来を創るための「次の一手」を何度も何度も考え、徹底的に行動していきます。経営が苦しくなってからでは遅いと考え、そうなる前により良い未来をつかみ取るための決断を繰り返しているのです。
一方で、なかなか苦しい経営状態から抜け出せない社長さんからは「●●がダメだから」「●●がやってくれないから」「ウチは田舎だから」「経営環境が良くないから」「取引先の値下げ要求が厳しい」「従業員が言う事を聞かない」「銀行が思うようにお金を貸してくれない」など、自分の会社が苦しい理由が次から次へと出てきます。「ダメ」「ムリ」「デキナイ」「…された」「…やられた」が口癖になってしまっているのです。
経営が苦しいと感じるのであれば、社長である自分自身が決断を先送りし、数字で会社の未来を考えるという「経営」をおろそかにしてきた結果なのです。
しかし、今からでも「未来」を挽回することは可能でもあります。社長自身がやるか、やらないか…なのです。その上で、財務は社長の事業を通じた夢実現を叶えるための唯一無二のツールとして活用すべきものなのです。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。