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チャンスを見逃さないために不可欠な「情報発信」―3つの「しょうき」が企業を成長させる―

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

日本が高度経済成長期にあった昭和の時代、世の中に「商機」というのはいくらでもありました。

需要のほうが供給よりもはるかに大きかったからです。人々の欲望に対して、まだまだモノが足りていませんでした。

昭和のそんな時代が過ぎ去り、ある程度モノがいきわたる時代になっても、日本人には欲しいモノがまだまだありました。今度は生活必需品というよりも、やや贅沢なモノにその対象は変わっていったのです。わかりやすく言えば「品質」やネームバリューにこだわるようになったということです。

それは、海外の高級品であったりブランド品であったりと中身は変わっても、モノ志向はしばらく続いたのです。

しかしながら、バブル崩壊後、平成に入ってしばらく経ち、日本の労働人口や総人口が減少に転じたあたりから事情が大きく変わってきました。人口減少は今でも、高齢化社会の進行とペアになってかなりのスピードで進んでいます。高齢者が年齢とともにモノを欲しがらなくなるのと同じように、今の時代若者もあまりモノを欲しがりません。

つまり、社会全体の「購買意欲」というものが、昔と比べて格段に下がってしまったのです。

こんな時代に「商機」をつかむのは、かなり難しいと言えるでしょう。

経済的な背景がシュリンクするこういう時代に「商機」を掴むには、こちらから相当な「仕掛け」をしていく必要があります。

常に能動的かつ前向きにに、何かを仕掛け続けなければ「商機」を掴むことはできないでしょう。それではいったい、何を仕掛ければいいのでしょうか。

私はそれは、あらゆるビジネスパーソンが今取り組んでいる業務の中で「これからビジネスチャンスにつながりそうなあらゆること」と考えています。

トライ&エラーを常に繰り返し、「商機」に繋がりそうなことはすべて試してみる必要があります。

そうしなければ何が本当の「商機」につながるのか、判断することができないからです。

とはいえ、これがかなり乱暴な意見であることも承知しています。何故ならば、企業、特に中小企業の場合、企業資産や資源(特に人的資源)が限られているために、すべてを試すことなど現実的にはできない相談だからです。

仕掛けていこうとする「打ち手」に関して、何か有効な「優先順位のつけ方」はないものでしょうか。

私は、この「優先順位」をつけていく際の、重要なサポーターとなるのが「情報発信」だと思っています。

何故「情報発信」が、「商機」を見つける際の優先順位付けに有効であると言えるのでしょうか。

それは、様々な「商機」について「情報発信」を実践してみることで初めて理解できます。「商機」と思える新しい切り口を見つけたならば、間髪を入れずにまずは「情報発信」してみるのです。

そうすれば、その「情報発信」に対するレスポンスが、優先順位を考える際の有効な判断材料となるはずです。

ここで重要なのは、賛成意見が多かったならばOKといった単純なものではない、ということです。

中途半端に支持されるようなものよりも、周りの誰もが反対しかしなかった、といったアイデアの中に素晴らしいビジネスチャンスが隠れているかも知れません。

かつてセブンイレブンの総帥だった鈴木敏文氏にも「みんな反対したから実行した。」という案件が多くあります。

我々は、鈴木氏とは立場の違う中小企業ですから、「情報発信」という異なる手段で「商機」の判断を行なってみるというのも一つの方法論なのです。

また、有効な「商機」を見つけたとしたら、それまで「情報発信」をしていたこと自体が役に立つはずです。

というのは、そもそも新しいビジネスのことは誰も知らないわけですから、いずれ「情報発信」つまりインフォメーションする必要性はあることになります。その際に、すでに「情報発信」していたとすれば話が早いわけです。発見した「商機」即ち「新しい事業」を市場へ浸透させていく、ということを考えても、「情報発信」を継続していた、という事実はプラスに働くことになるのです。

さて、新しい「商機」を見つけなければならないのは、何も新規ビジネスのケースばかりではありません。老舗企業のように、仮にこれまで営々と行なってきたビジネスがあったとしても、現代は新しいアイデアで新しい切り口の「商機」を見つけなければなりません。そういった努力を続けなければ、そのビジネスですら存続させることは不可能なのです。

現代においては、この「商機」を逃さなかった企業だけが「勝機」を掴むことができるのです。

このように、つかみ取った「商機」を「勝機」につなげていくべく常に努力しなければならない、という意味で、現代の経営は昔に比べて格段に難しく複雑なのです。

さらに「商機」を逃さず「勝機」を掴んだ企業だけが「昇機」に乗ることができるでしょう。

実は、この「昇機」という言葉は世の中にありません。

しかし「商機」と「勝機」と「昇機」・・・この 3つの「しょうき」を掴んだものだけが、これからの厳しいビジネス社会を生き残っていくことができるのではないでしょうか。

そういう意味では、最初のきっかけである、商機」即ちチャンスを見逃さないというだけでなく、こちらから積極的に取りに行くという姿勢が極めて大事なのです。

その助走段階として、まず取り組むべき業務が「情報発信」といえましょう。

普段からこれに怠りなく向き合っていることで、ビジネスチャンスをつかめるか否かの確率は大きく変わってくるのです。

 

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