組織内で「対立し続ける組織」と「対立を解消する組織」の違い
同じ組織内でも、役職も違えば、世代も違い、性別も違うメンバーから成り立っており、当然考え方や価値観も多種多様です。
その中で、日々の業務で意見の食い違いや思惑などが絡み合い対立するケースは、どの組織にも少なからずあります。
お互い真剣に仕事をしているからこそ「ぶつかる」ことは決して悪いことではありませんし、お互いモノが言い合える組織はある意味健全ですが、それにより関係性を悪くしたり、組織のムードを壊してしまうようなケースは決して組織にとってプラスとは言えません。
それでは、どうすれば対立を避けられる、または対立をしてもそれを解消することができるのでしょうか?
それには、まず「対立」というものをお互いが理解する必要があります。
対立は大きく分けて3種類あります。
1.感情的な対立
普段のお互いの関係性が敵対感情があると、ついつい話し合いの度に冷静な話し合いの場ではなく、感情をぶつけ合う場となってしまいます。
自分の利権や立場を守る為にムキになって、感情的にぶつかるケースも少なくありません。
2.価値観の対立
お互いの考え方や価値観の違いにより対立するケースです。
自分の考え方や価値観が正しいといったお互いの言い分を主張し合って譲らないと解決策を見い出すどころか平行線を辿ります。
3.欲求の対立
自分の要求と相手の要求がぶつかる場合に起こる対立です。自分の思うようにしたいというお互いの思惑が対立の溝を深めます。
このような対立が、すべてお互いの私利私欲の為に起こっているとは思いませんが、日ごろのメンバーへの意識付けによってかなり解消できることがあります。
対立解消のステップは次のとおりです。
STEP1 敬意を持って相手を受け入れる
まずは相手の個性や独自性を無条件に受け入れて支持することが重要です。敵対感情をお互いに持っている以上、建設的な議論の場にはならないことが安易に想像できます。まずは、自分が完璧ではないように、相手も完璧ではありません。
良いところもあれば、悪いところもあります。そこも含めて相手を受け入れることが重要です。
STEP2 相手の立場を理解するまで話しを傾聴する
お互いの言い分を主張しているだけでは、永遠と平行線のままです。相手の主張を十分汲み取るまで傾聴する意識を持つことが重要です。
よくよく相手の話しを聞いてみると、自分の部署の部下を守る為に、立場的にやむを得なく主張しているケースも多いものです。
その真意と感情を汲み取り、そこに共感を示すといった態度や心掛けが重要です。
STEP3 自分の意見、要望、感情を述べる
相手の真意を汲み取った上で、自分の意見や要望を述べます。
自分のことを理解してくれた上での相手の発言は、相手の受け入れ方が変わります。
そして相手も「自分も相手のことを理解しよう」「自分も譲るところは譲らなければ」という感情に変わります。
これらのステップは社内ホスピタリティを醸成する上でも重要なステップとなりますが、基本的に私たちは「他者に貢献したい」「自分が承認されたい」という欲求を持っています。
つまり自分の存在価値が実感できた時に、喜びやしあわせを感じることができます。
従って、決して対立することがメンバーの本意ではないはずなのです。
だからこそ組織内に如何にこのような相手を尊重する意識をメンバーに根付かせるかが大切であり、それには、普段のコミュニケーションの中でお互いを理解する習慣をつけることが重要です。
基本的に、私の経験からも対立の少ない組織は、普段の組織内のコミュニケーションが活発であり、お互いがお互いを理解しているという傾向は明らかです。
あくまでも「敵は内ではなく外にあり」。
同じ目的、目標に向かうべき組織内で対立をするのではなく、マーケットや競合に対して皆で一丸となって外と戦うことが求められています。
あなたの会社は、対立し続けていますか、意見がぶつかっても後に引きずらずに、解消していますか?
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