今年2019は、数十年に一度の〇〇を××する絶好の機会
2019年最初のコラムをお届けします。新元号に移行する珍しい一年がスタートしました。
その影響の大きさは、経営者の意識と動き次第で、流行語大賞にノミネートされたNHK番組「チコちゃんに叱られる」のキメ台詞ではありませんが、「ボーっと生きてんじゃねぇ~よ」と言われかねない一年になるかも…と考えます。
今回は、元号の変わり目が、会社経営にどう影響するかについて、元号の本質と歴史的考察も含めてお話します。
今年の4月に新しい元号が発表され、5月に移行されます。江戸時代までならともかく、明治以降は一世一元となっているため、元号の変わり目を体験できる機会は、数十年に一度しかありません。
5月連休が最大10日連続ということばかりが、注目されがちですが、会社経営で最も重要なことは、カレンダーの休日が多い少ないといったことではありません。
現在、経営者の多くは40代後半~70代前半であるため、この世代がイメージする元号の移行は、昭和→平成でしょう。
しかし、30年前は、崩御だったため、新しいことや目立つことをするのは難しい自粛ムードが、一年を通して全国的に蔓延していました。
今回の平成→〇〇は、以前の昭和→平成とは全く違います。
退位による禅譲であり、意識するしないに関わらず、一つの時代が無事に終わり、新たな時代を祝う背景があるからです。
ゆえに、私が予想するに一年の前半は、全国的に突発的かつ大問題が発生しない限りは、会社を改革する場合に、まさに時代が追い風となってくれる絶好の機会です。
この機会を、かつて自分が体験した昭和→平成が繰り返されるだけと思っていたとすれば、経営者としてはもったいないことです。
なぜなら、次の元号の変わり目は、早くとも約30年後であり、人口減少による経済・政治的影響が如実に顕れるはずです。今の流れで日本が進んだとすれば、2050年時点では、手放しで将来に明るい展望が持てるとは到底思えないからです。
元号の本質とは、土地と人民を治めるだけでなく、時間すら支配する権威の象徴として、国家の最高権力者のみが命名を許された特権でした。もし、経営的に表現するならば、次の世の中をどうしたいかという国家ビジョンとも言えるでしょう。
個人的に、平成という時代を総括すれば、次の一文にて、諸々の問題は全て帳消しになるくらい立派な治世であったと考えています。
「元治(徳川家茂の世)から数えて、初めて、日本で内乱と対外戦争が1つも発生しなかった期間」
歴史的にみても、100年に一度あるかないかという慶事かつ平和裏に新時代へと移行する絶好の機会を、経営者には、新たな改革への一年に活用して頂きたいと考えています。
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