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成功する店舗の絶対条件

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

当コラムをお読みいただいている皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

偶然ではありますが、当コラムも元旦の今回、おかげさまで100回目を迎えることができました。本当にありがとうございます。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、今回は100回を記念して、成功する店舗の絶対条件についてお伝えしていきたいと思います。絶対条件とはつまり、これがないと“絶対”成功しないということです。

皆さんは成功している店舗と聞いてどういうイメージを持たれるでしょうか。常にお客さまがいっぱいで、予約も取れず、競合他社と比較しても抜群の売上、利益を誇る。全国に多店化を進め、たとえ真似する店が出てきても勢いは全く止まらない。経営者は豪邸に住み、高級車を乗り回しマスコミに引っ張りだこになっている。

とまあ、よくあるイメージで言うとこんな感じでしょうか(こんな人は最近あまり見ないですかね…)。私もこれはこれで成功だと思います。ただ、ここで言いたいのは成功の形は一つだけではないということです。成功はそれこそ店の数、人の数だけあるといってもいいでしょう。

成功とは、決してお金や地位や名誉だけではなく、自らの成長や、働く仲間がいることや、人助けができること、様々な人に出会えることなど、それぞれの価値観によって多数の側面があります。

ここから抽出できること、つまり成功する店舗の絶対条件とは、「成功の定義」をしていることにほかなりません。なんだかとんち問答みたいですが、これは外すことのできない絶対条件なのです。自分が望んでもいないのに多店化し、資産が増えてもそれは成功とは言えません。

「成功の定義」とは言い換えれば「ビジョン」とも言えます。自身が望む、こうありたいという姿、状況を言語化することです。さらにわかりやすく言えば「目的地」のことでもあります。そしてそのビジョンの実現には「理念」が必要です。理念とは店舗を始めた理由や目的を凝縮したものです。要するに成功するには「理念」と「ビジョン」の両輪が必要なのです。

しかしながら、成功を定義していない経営者、つまり理念やビジョンがない店舗、会社は圧倒的に多いのが実際です。店舗を何となく始めて、何となく運営し、何となく生活をし、先々のことはあまり考えない…  こんな店舗がほとんどだといってもいいでしょう。これらの店舗には成功も失敗もありません。判断する基準がないのですから、10年続いても、1年で廃業しても、その事実だけが残ります。

もちろんこれは良し悪しの話ではありません。皆さんが好きなようにすればよいと思います。しかしせっかく店舗を経営するのであれば、最低でも「成功の定義」はしておきたいところです。なぜなら、ほとんどの店舗が3年と続かない理由はここにあるからです。裏を返せば、しっかりとした自身の考えのもと、成功を定義し、圧倒的行動をすればかなりの確率で成功に近づくということです。 

さて、あなたにとっての成功とは何でしょうか?

あなたがお店を始めた理由は何でしょうか?

あなたがお店を始めた目的は何でしょうか?

3年後、5年後、10年後…あなたは、周りの人は、あなたの店はどうなっているのが理想でしょうか?

皆さんも、今ちょうど新しい1年の始まりであり、考えるにはとてもいい機会です。自分にとっての成功とは何か?を時間を作って考えてみてはいかがでしょうか。簡単に答えは出ませんが、まずは考えることが大事です。時間をかけて少しずつ形にしていきましょう。

 

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