成功する店舗の絶対条件
当コラムをお読みいただいている皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
偶然ではありますが、当コラムも元旦の今回、おかげさまで100回目を迎えることができました。本当にありがとうございます。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、今回は100回を記念して、成功する店舗の絶対条件についてお伝えしていきたいと思います。絶対条件とはつまり、これがないと“絶対”成功しないということです。
皆さんは成功している店舗と聞いてどういうイメージを持たれるでしょうか。常にお客さまがいっぱいで、予約も取れず、競合他社と比較しても抜群の売上、利益を誇る。全国に多店化を進め、たとえ真似する店が出てきても勢いは全く止まらない。経営者は豪邸に住み、高級車を乗り回しマスコミに引っ張りだこになっている。
とまあ、よくあるイメージで言うとこんな感じでしょうか(こんな人は最近あまり見ないですかね…)。私もこれはこれで成功だと思います。ただ、ここで言いたいのは成功の形は一つだけではないということです。成功はそれこそ店の数、人の数だけあるといってもいいでしょう。
成功とは、決してお金や地位や名誉だけではなく、自らの成長や、働く仲間がいることや、人助けができること、様々な人に出会えることなど、それぞれの価値観によって多数の側面があります。
ここから抽出できること、つまり成功する店舗の絶対条件とは、「成功の定義」をしていることにほかなりません。なんだかとんち問答みたいですが、これは外すことのできない絶対条件なのです。自分が望んでもいないのに多店化し、資産が増えてもそれは成功とは言えません。
「成功の定義」とは言い換えれば「ビジョン」とも言えます。自身が望む、こうありたいという姿、状況を言語化することです。さらにわかりやすく言えば「目的地」のことでもあります。そしてそのビジョンの実現には「理念」が必要です。理念とは店舗を始めた理由や目的を凝縮したものです。要するに成功するには「理念」と「ビジョン」の両輪が必要なのです。
しかしながら、成功を定義していない経営者、つまり理念やビジョンがない店舗、会社は圧倒的に多いのが実際です。店舗を何となく始めて、何となく運営し、何となく生活をし、先々のことはあまり考えない… こんな店舗がほとんどだといってもいいでしょう。これらの店舗には成功も失敗もありません。判断する基準がないのですから、10年続いても、1年で廃業しても、その事実だけが残ります。
もちろんこれは良し悪しの話ではありません。皆さんが好きなようにすればよいと思います。しかしせっかく店舗を経営するのであれば、最低でも「成功の定義」はしておきたいところです。なぜなら、ほとんどの店舗が3年と続かない理由はここにあるからです。裏を返せば、しっかりとした自身の考えのもと、成功を定義し、圧倒的行動をすればかなりの確率で成功に近づくということです。
さて、あなたにとっての成功とは何でしょうか?
あなたがお店を始めた理由は何でしょうか?
あなたがお店を始めた目的は何でしょうか?
3年後、5年後、10年後…あなたは、周りの人は、あなたの店はどうなっているのが理想でしょうか?
皆さんも、今ちょうど新しい1年の始まりであり、考えるにはとてもいい機会です。自分にとっての成功とは何か?を時間を作って考えてみてはいかがでしょうか。簡単に答えは出ませんが、まずは考えることが大事です。時間をかけて少しずつ形にしていきましょう。
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