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「無常」の法則

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

先日、年内のコンサルティングが全て終了いたしました。2018年のトレンドを振り返りながら、来年の傾向を確認し年内にリニューアルのアイデア出し、年明けにはマーケティングを含めた実務手順のすり合わせをしていく時です。業界ごとに細かい流れがありますが、その最大公約数的な資料として、例えば今発売されている「日経ビジネス徹底予測2019」などを参考にしてもよいでしょう。同誌によれば、2019年の10大トピックスは

 【10大トピックス】

  1.消費税増税

  2.新天皇即位

  3.自由貿易が加速

  4.五輪準備本格化

  5.「働き方改革」が本格始動

  6.統一地方選&参院選

  7.G20が大阪で国内初開催

  8.渋谷の街が様変わり

  9.携帯の価格・サービス競争激化

    10.ラグビーワールドカップ開催

となっています。

上記のようなトピックスに加えて、2018年は「働く女性」が7割超え、共働き世代の増加。アクティブシニアから重老シニアへの移行と人口減、自然災害の多発などの動きが前兆としてあります。国内の動きでは「新元号」によることで「人生リセット」感が高まるでしょうし、昭和と平成へのノスタルジーも高まってきます。国際的には「脱プラ」アクションが示した通り「環境保護」への意識がますます高まってゆく流れがあります。

これだけの予兆がある今、御社における2019年の戦略地図をどのように描いておられるでしょうか。2018年はなんとか「過去」の遺産で食えた商売も、2019年の時代の激流にあっては難しいと予想されます。たゆむことなく、意識をピンと張って自社商品サービスを磨き上げることが求められています。また逆に、2018年が御社の商品サービスがいまひとつだったとすれば、来年は大きなチャンスの時です。潮目が変わる時ですので、今から商品リニューアルの準備をしていきましょう。

市場の動きが大きくでも分かっていれば、自社商品サービスをお客様がいる市場に向けてリニューアルすることがポイントです。ゼロからの商品開発ではなく、今ある従来商品の強みを見極めた上で、新しい時代に求められている切り口を見つけます。アイデアが生まれれば、それを企画しマーケットに仕掛け、実務に落とし込んでゆくだけです。マーケティングもブランディングもすべて、弊社が提唱する「発想」「企画」「実践」という商品リニューアルの仕組みの中で実施してゆきます。部分的な施策ではなくて、仕組みにすることがポイントです。

商品サービスを通して、何年後にはこんな会社になっていたい、というビジョンや目標を持って商売の現場で実践してゆきます。トライアンドエラーで実践を繰り返し、その精度を高めてゆきます。ブラッシュアップすることで生産性の高い仕組みが出来上がります。そして、商品リニューアルの構造の一番上には「理念」があります。御社の「考え方」や「想い」です。何を「最優先に考えるか」ということです。売上利益拡大を最優先に考える会社なのか、そうではないのか。御社がこの世に存在する意味を共通概念とし、アイデアと仕組みが回ってゆきます。

商品リニューアルの三重構造は、時代が変化しても変わらないものです。新しい年を迎えるにあたり、社長であるご自身が「皮膚感覚」として感じる時代の流れを読みながら、ぜひ商品サービスのブラッシュアップに取り組んでください。人間界の営みでは「年末」という括りですが、御社の商売道は連綿と続いているはずです。三年後、五年後、そして100年後から逆算する。小さくまとまらないで、ダイナミックに大きく、そして具体的に考えるのがポイントです。日々無常。季節がめぐるように、昨日と同じ今日はありません。このシンプルな事実から、御社のビジネスもリニューアルを繰り返しながら発展してゆくことが自然です。商品リニューアルこそ経営そのもの。「新しい明日」は、御社の第一歩からはじまるのです。2019年も渾身でお導きいたします!

 

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