コレをしないからダメなんです!戦国武将もしていたアレを実践しよう!
「うちの社員は、何で分かってくれないのだろう」
そう思うことはありませんか?
経営者さん自身、色々と行動をし頑張っているのに、社員にその思いが伝わらない。
もどかしいですね。
では、何故、分かってもらえないのでしょうか?
それは、経営者さんが思いを伝えきれていないからです。
何事も伝えなければ、相手に分かってもらえないですよ。
この悩み、実は今も昔も変わりません。
今から約500年前の戦国武将も色々と知恵を絞って、伝える為の手段を講じていました。
今回は、その伝えることに成功した戦国武将についてお話しますね。
■織田信長はことあるごとに手紙を書いた
安土桃山時代の戦国武将、織田信長はご存じでしょう。
彼の活躍は、多くの人が知るところにあります。
沢山の家臣を抱え、天下統一まであと一歩というところで、露と散りました。
今と違い昔のことですから、郵便局もありませんし、当然、メールもありません。
Web会議なんて、思いつきもしない時代です。
そんな時代に信長は、どうやって自分の計画や思いを家臣に伝えたのでしょうか?
その方法とは、手紙です。
ことあるごとに手紙を書きました。
家臣への叱咤激励も計画の伝達も、思いついたらすぐ手紙です。
後の豊臣秀吉となる羽柴秀吉の妻・おねにも送っています。
手紙を沢山書けたのは、信長の妻・お濃の出身地・美濃の国で、製紙産業が盛んだったことも関係しているでしょう。
ふんだんに紙があるからこそ、存分に手紙が書けたのです。
信長は冷血な人物だと伝わっていますが、残っている手紙からはとても暖かい人柄がうかがえます。
家臣やその家族を気遣い、優しい言葉をかけることもしばしばです。
仕事では厳しく、プライベートでは優しい人だったようです。
このメリハリの付け方も、多くの家臣を束ねるのに良かったのでしょうね。
■信長直筆の手紙は少ない
信長は筆まめでしたが、直筆の手紙はあまり残っていません。
というのも、右筆(秘書)が代筆をし、最後の花押と署名だけ信長のものというのが多いのです。
まだこの時代に印刷技術はありませんので、同じ文書を作成するならこれでしょうね。
右筆という職業は、平安時代末期からありましたが、右筆衆という制度を作ったのは信長です。
自分の代わりに自分の言葉を綴ってもらい、外部に発信することの重要性を知っていたからこそ、重用したのです。
信長は情報というものを大切にしていました。
各地を歩き回れる商人や僧侶から情報を集めるだけでなく、自らも発信をしなければならないと分かっていたのです。
ただただ権力を誇示するだけでは、人はついてこない。
だからこそ、右筆を使ってでも大量の手紙を書いたのです。
有名な右筆に太田牛一がいます。
織田家の家臣・柴田勝家や豊臣秀吉に遣え、信長の伝記『信長公記』を著述しました。
直接、信長に遣えていなくても伝記を著述出来たのは、それだけ資料が多かったからです。
その資料には、もちろん信長の手紙も含まれています。
情報を残る形にしておけば、後世にまで自分を伝えることが出来るという良い例です。
■手紙の有効性は主君の指針が分かる点
信長から手紙を受け取った家臣は、やるべきことが分かるので動きやすいですね。
やるべきことが分かるというのは、大きな安心につながります。
何も心配がない状態で仕事に臨めますので、大きな成果が出ます。
織田家の家臣が能力を存分に発揮出来たのは、主君にやるべきことを明確に示してもらっていたからでしょう。
ゲームで例えるなら、クリア条件が分かっている状態です。
逆から考えると、クリア条件の分からないゲームなんて誰がしたいと思うでしょうか?
ゲームはクリア出来なければ、ゲームとして成立しません。
仕事も同じです。
達成条件が分からない状態で動いたとしても、不安ばかりが募り業績が伸びる筈もありません。
ただの作業になってしまいます。
ゲームはクリア出来てこそ、ゲームです。
クリア出来たら、とても爽快ですよね。
この爽快感を再び味わいたいから、家臣は主君からの手紙を待つのです。
主君の信長の言葉を理解し、その通りに行動すれば実績が上がる。
成功体験を味わうと、自己肯定感が上がります。
また、「自分はこの家にとって必要な人物だ」と思えるようになります。
そう思えてきたら、より一層、頑張るようになります。
■情報化社会の現代だからこそ「言葉」を大切にしたい
信長は自分のビジョンを手紙によって、家臣に伝えていました。
今、このメルマガを読んでおられるあなたは、
どのようにしてビジョンを伝えておられますか?
まさか、「いつか分かってくれる」と思って、何もしていないということはないですよね?
現代は情報化社会ですが、数字の情報ばかりが先行して、人間の持つ思いが取り残されているような感があります。
しかし、あなたの中には数字では表せない熱い思いがある筈です。
その思いを「言葉」にして伝えていきませんか?
私は現代の右筆となり、あなたの言葉を綴っていくお手伝いをさせていただきます。
一緒に「言葉」を大切にしていきましょう。
最後まで読んでくださり、有難うございました。
あなたの一日が素晴らしいものでありますように。
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