部下から『好かれる上司』と『嫌われる上司』の違い
時代と共にリーダーのマネジメントも変わる中で、上司としての日々の言動や立ち居振る舞いで、同じ言動をしても、Aさんには問題ないのに、Bさんには『セクハラ』や『パワハラ』だと言われてしまう時代です。
私の知っているリーダーも
『下手なことを言えない』
『飲みにも誘えない』
『できるだけ関わらないようにしている』
など部下を腫物のように扱い、思うようなマネジメントができていないリーダーも多く存在していることも確かです。
しかし、一方で部署の目標達成やミッションを成し遂げる為には、チーム一丸となって同じ方向を向いてひとつになる為に、リーダーと部下の親密なコミュニケーションを取る必要もあります。
このような環境の中で、リーダーはどのように立ち廻れば良いのでしょうか?
まず、大切なのは部下に対して遠慮なく上司として『言いたいことを言える』関係性を作ることであり、もっと分かり易く言えば、部下から好感の持てる、好かれる上司になるということです。
こんな事を言うと、
『何で上司である自分が部下のご機嫌を取らなければいけないんだ!』、
『そんな仲良し、馴れ合い集団では目標達成なんかできないじゃないか!』
『上司が嫌われ役になって、嫌なことを言う役割も組織には必要だ!』
と思われる方も居ると思います。
しかし、それが結果的に組織の人間関係や組織のムードを悪くして、上司も部下もギクシャクして、殺伐とした組織になっていたとしたら、それが部下のやる気やパフォーマンスを下げ、お互いが信頼できずに仕事をして良い結果が出るはずもなく、サービス業であれば、そのムードがお客様にも伝わりサービスの品質低下にも影響してしまいます。
私はリーダーには大きくふたつの役割があると思います。
それは、
- 組織に求められた、ミッション、目標を達成する為にチームとメンバーを動かすこと
- メンバーの成長を促進して、自社に役立つ人財に育てること
です。
このふたつのリーダーの役割を考えても、決して前述の『上司の威厳を保つこと』も『嫌われ役を買う』ことも、リーダーの役割を果たす上での効果的な手段とは思えません。
むしろ、部下に好感を持たれて、しっかりとした信頼関係を構築し、部下が自分の考えや指示を受け入れる環境をリーダー自身で作ることのほうが、マネジメントにおいても効果的だと考えられます。
それでは、好かれる上司と嫌われる上司の違いとは何でしょうか?
ひと言でいえば、『部下の事を愛し、部下の成長やしあわせを考えた行動ができているかどうか』の違いです。
人を突き動かすものは、結局はテクニックやスキルではなく『心』です。
普段のリーダーの行動に『心』が伴わなければ、部下の気持ちを自分に寄せることはできません。
好かれる上司と嫌われる上司の具体的な行動の違いは、
『部下を信頼して任せられるか?』
『部下のミスは責めずに、自分の責任だと認識しているか?』
『お客様ではなく上を見て仕事をしていないか?』
『その日の気分や機嫌、不機嫌で部下に接していないか?』
『話す部下と話さない部下で偏りがないか、どの部下とも平等に接しているか?』
『部下の意見を吸い上げる意識があるか、その吸い上げたものを尊重して採用するか?』
『部下の提言を言わせる雰囲気を作っているか、それを受け入れる度量があるか?』
『職場内に会話や笑顔はあるか?』
などが挙げられます。
これらは、全てリーダーの普段の『思考』『言動』『態度』『心掛け』であり、この違いによって、部下のやる気や可能性にフタをしてしまうか、伸長させるかの違いを生み、それが結果的に組織の成果、成長に大きな影響を与えます。
しかもタチが悪いことに、これらの自覚症状が無い上司が多い為、『部下はリーダーの鏡と思え』という言葉があるように、職場の部下ひとりひとりを観て、自分は果たして『好感を持たれているか』深く内省することをお勧めします。
あなたは『好かれる上司ですか?』それとも『嫌われる上司』ですか?
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