中小企業の生き残り戦略
会社には、他社に負けない突き抜けた強みが何か一つ無ければならない・・・
会社とは、何がなんでもまずは本業で成果を出し、その延長線上に関連事業を考えるべし・・・
会社は、良い人材を採用・育成し、他社に負けない技術とスキルを身につけさせなければならない・・・
これまで多くの経営者の方々とお話しをさせていただきましたが、このような考えを強く前面に押し出していらっしゃる経営者の方は非常に多くいらっしゃいます。
会社を経営していく上ではどれも大変重要なポイントで、もちろん決して何一つ間違ってはいませんが、この言葉を聞いた皆さまはどのようにお感じになったでしょうか。
私はいつもこう思います・・・「社長、少しだけ肩の力を抜いてみませんか?」
国内に何百万社もある企業や事業者が、日々新たに生まれそして消えいく厳しい世の中で、選ばれ続け勝ち残って行くためには、他人(他社)と同じことをやっていては差別化できないことや、一生懸命努力をしていることがなかなか成果に結びつかない現状に焦る気持ちも本当によく理解できます。
しかし、経営トップの思考回路が「こうあるべき!」と凝り固まっていては、少々窮屈な感じがします。“あそび”の無い車のハンドルのようです。ちょっとでもハンドルを動かすと急激に曲がるとあっては、必要以上に神経を注がなければならず、これでは、社内外の本当の課題や問題点、そして新たな発想にはなかなか辿り着かないものです。
売上回復に懸命な時期や、新たな事業に挑戦している時だからこそ特に心のゆとりが必要で、少し立ち止まって深く考え、肩の力を抜いてみるのも良いものです。視野を広く持ち、進む先の道を遠くまで見渡し、楽しいドライブをイメージできてこそハンドルを持つ手にも余裕が生まれ自然に鼻歌が出てくるものです。
ブランディング営業体制を構築する上で必ずご指導させていただいているのが、私が考案した「3D分析法」による強み分析です。3Dとは、3つの“どうして?”からきていますが、その一つ・・・「どうしてその商品(サービス)を売っているのか?」という問い掛けに対して、多くの経営者の方がそもそも自分は何のためにそれを売り始めたのか?何をしたいと思っていたのか?誰の力になりたかったのか?という原点を振り返る・・・ということに向き合っていらっしゃいます。
たったそれだけのことだけでも、現在向かっている方向の確認や修正ができたり、新たな可能性がぱあっと広がったりしていく方も少なくありません。それはいったい何故なのでしょうか?
・・・経営者とは、会社員では味わえない大きな不安やリスクを、壮大な夢と確実な利益に変えていくことを仕事とし、それを実践し続けている人だからです。
経営者の皆さま、中小企業が生き残るための戦略の鍵は、その絡まった糸を少しほぐすところから見えてきそうな気がしませんか?
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