「ゴーン・ショック」から立ち上がれ!
「カルロス・ゴーンが、逮捕されたと報道があるよ!脱税だって報道されてる。
有価証券報告書に記載してないと、脱税なのか?」
帰宅するやいなや家人が、矢継ぎ早に質問してきた。
一昨日の夜の出来事、いったい何言っているの?私はわからなくてぼーっとなった。
「だから、有価証券報告書というのは、上場企業が株式市場に、いや株を購入する株主に対して会社の財務状況や営業状況を、…」
なんで、地検特捜部?
脱税は、普通“国税”だよ…?
「君の話はなんだか全くわかんない。有価証券報告書虚偽記載は、何故脱税になるか聞いてるんだよ。」
…叱らないでよ、…
…正直、何が内部で起こったのか、なぜそれをカルロスゴーンが行ったのか…
…も~っ、私カルロス・ゴーンをできる経営者の規範にしてたんだから~…
事件は会議室の中で始まった。
22時、テレビでは日産自動車代表取締役の記者会見が始まった。
「捜査中なので、お話しできる事は限られる。」ってか~、わかんないままじゃん。
感じていたのは、不快感
クーデターで会長を追い出した人の会見を公共放送で見ている。
日産の社長さん、有価証券報告書の改ざんはあなたが、虚偽記載したと同じ事だよ。
カルロス・ゴーンのこと悪く言ってる場合じゃないでしょ!
数字は,共通言語。だから、1つにまとまる力になる。
日本経済新聞の「私の履歴書」は私の大好きな記事です。
平成29年1月、年頭から掲載が始まったのが、「カルロス・ゴーン」私の履歴書でした。
そう、このシリーズの切り抜きを私は今でもしっかり保管している、だから分かる。
当時彼は、日産自動車の社長でした。
2017年1月15日のテーマは、「日産180」
経営計画の名を、必ず数字にするとした記事です。
“ビジョンを社員に浸透させるのに重要なのは共通の言語だ。私はそれが数字だと思っている。…両者の違いを埋め、力を最大限に引き出すには、双方で共有できるわかりやすい目標が必要だ。それが数字である。
数字は多様な言語、文化の中で育った私が考え抜いた共通の言語なのだ。“
数字があなたの会社の業績を上げる!と毎日毎日声を張り上げている私にとって、この言葉は座右の銘・バイブル・スローガン、であり続けている。
成果をだしたのに、出さない人と同じでは、公平性に欠く
この記事の冒頭、「業績のV字回復がハッキリすると、日本の社会の日産自動車に対する見方や評価はが線変わった。」と書いている。
さらに、「働き手は仕事の成果で評価されるべきだ。…成果を出したのに出してない人と同じ賃金や昇給ペースでは公平性を欠く。重要なのは公平性だ。」と
当時カルロス・ゴーンは、日産自動車社長、結果を出さなければ評価はどん底になる。
コストカッターで、成果を出した。
だから成果を出した自分をハッキリ評価させようとしたのだろう。
日本人が、カルロス・ゴーンを、カリスマ経営者として受け入れた時期があったのだ。
おかげで、私は、数字を共通の目標にすることに自信を持つ事ができた。
数字で全社員の目標を1つにまとめて、給与ベースアップして、確かに成功した人がいるのだ。
PS.
晩節を汚す(ばんせつをけがす)経営者を何人か知っています。会計事務所時代の事です。あまりに飛び抜けた力を持つ経営者には、耳障りの悪い意見は入らなくなります。周りに反論・苦言を言う人がいなくなるのです。
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