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〇〇を知らない社長が陥る資金繰りの悩み

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、全国各地から会社経営にまつわるお金の悩みが寄せられます。「自分の会社のどこに問題があるのかがわからない…」といった漠然とした不安からくるご相談もあれば「資金繰り」や「銀行融資」「税務対策」「相続対策」などの、すでに具体的な問題が発生しそう、あるいは、発生しつつあるというご相談も多く寄せられます。

特に「資金繰りが不安」「キャッシュフローがわからない」といういわゆる「資金」「キャッシュ」を基軸としたご相談が多いというのも当社の特徴ではありますが、実際に掘り下げて抱えている問題点を整理していくと、多くの場合において問題の本質は、「資金」「キャッシュ」だけではないということに気付かされます。

つまり、社長自身が感じている「資金」「キャッシュ」の問題はあくまでも表面的な問題、いわゆる目の前に現れているひとつの「症状」であって、問題の本質はもっと別のところに潜んでいたり、複数の要素が密接に絡み合っていたりするものなのです。

「資金繰りのことが不安…」「どうして自分の会社には、いつもお金がないんだろうか…」そのようなお悩みを抱えている社長の多くは、目先の「資金繰り」だけを解決しようと最初に考えます。多くの社長が「お金が足りなくなったら、銀行から借りればいい…」と考えますし、実際に、銀行からお金を借りて資金ショートを回避する…という会社もあります。

しかし、目先の資金繰りを工面し、資金ショートを回避すること自体は、単なる対処療法にすぎません。近い将来、同じような事態に陥ることは明らかです。最も大切なことは、目先の対処療法ではなく、もっと根本的で本質的な「自社の真の課題」と向き合うべきなのです。

連帯保証人として名を連ねている当の社長さん本人に、個々の借り入れの内容や目的をうかがうと「ちょっとよくわからないなぁ…」とか「知らない間に増えていて…」といった回答が返ってくることがあります。しかし、このような状態は、大変危険な状態であると言わざるを得ません。

借金が増えた根本的な理由を社長自身が知らないまま借り続けていくと、当然、同じような借金が増え続けます。その結果、気づいた時には、銀行に借金を返すためだけの会社になっていた…ということは、意外なほど多く存在するのです。誤解を恐れずに言うのであれば、経営を続ければ続けるほど、資金が不足する負の連鎖から抜け出せなくなっていくのです。ここで最も悩ましいのは、社長自身はその事実に気付くことができない点にあります。

明らかなことは、何の戦略もなく、ただただ目先の資金不足を乗り切るためだけに銀行を頼る…という考えでは、いつまで経ってもお金は残らないということです。もし、社長が本気で儲かって潰れない会社づくりを実現したいのであれば、自分の会社にお金が残らない真の課題を数字で具体的に把握し、将来に向かって具体的な「次の一手」を打つという財務思考と社長自身の覚悟が不可欠なのです。

よく「自分の会社のどこに問題があるのかがわからない…」「会社のお金のことがわからない…」というご相談をお受けすることがありますが、それ自体は、社長自身が「財務」を知らずに経営した結果のひとつの症状にしかすぎないのです。あくまでも、社長自身が感じている漠然としたお金の不安は、社長自らの手で解決しない限り消えることはありません。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

 

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