組織力を最大化する「働きやすい職場」と「働き甲斐のある職場」の違い
昨今の経営環境の中で退職者が出ても、採用募集に人が集まらない為、実質人数減のまま仕事を回さなければならない環境が相次いでいます。
しかも、労働環境、コスト削減の観点からできるだけ残業が出ないように効率化をし、生産性も同時に高めなければならないという非常に厳しい経営環境が続いています。
そのような環境の中で企業経営における、今いる従業員に最大限の力を発揮してもらう為に、どのような職場環境や風土を創るかが重要であり、それによって最終的な収益に大きな影響を及ぼします。
実際、私も様々な企業の組織を見てきましたが、人は環境によって影響されるので、その職場で何を大切にしているか、その組織に流れている空気やムード、風土によって業績に大きな影響を与えています。
それでは、どのような職場環境が従業員の力を引き出し、組織力が最大化する職場なのでしょうか?
例えば・・・
居心地が良い
福利厚生が整っている
従業員同士の仲が良い
このような職場は「働きやすさ」という点では優れている職場です。
しかし、このような職場であることが従業員の力を最大限発揮し、「成果」を上げることに繋がるかと言えば、ゼロでは無いとは思いますが、大きな成果には繋がらないでしょう。
それでは、企業として成果を上げる為には何が必要なのでしょうか?
それには「働きやすさ」を高めるのではなく、「働き甲斐」を高めることが重要です。
いくら働きやすい職場であっても、その仕事に楽しさや喜びを感じられない職場では人は幸せを感じることができません。
私たちは人生の多くの時間を仕事に費やしています。
その時間が退屈でつまらないものであれば、従業員はその仕事の意味や、そこで働く必要性を感じないでしょう。
その点では、働き甲斐のある職場で働くことは人生を豊かにするために欠かせない条件です。
それでは、働き甲斐のある職場の条件とはどのようなことでしょうか?
それには次の3つの条件が挙げられます。
1.自主性が発揮できること
会社から与えられた仕事をただこなすだけでは「やりがい」は生まれません。上司によっては、部下の自主性が無いことを、部下の責任にしている場合が見受けられますが、多くの場合は「自分の意見を上司に告げても反映されない」と考えている部下が大半なのも事実です。部下に役割を与え、自主的に取り組むように促すマネジメントが重要です。
2.自分の仕事に誇りを持つこと
「何の為にこの仕事をしているのか?」
「誰の、何のお役に立てているのか?」
このことをあなたの部下は明確に答えられますか?
あるシェフは「自分の料理でお客様を笑顔にする為にこの仕事に就いた」、
あるウェディングプランナーは「離婚させない結婚式を創る為」と言っていました。
ただ何となく過ごす時間と、目的と意義を明確に持って過ごす時間では、時間の質、つまり人生の質の違いをもたらします。
この仕事が、世の中のお役に立てている、お客様に貢献していることを部下と共有することで、部下はこの仕事への誇りを持ち、働き甲斐を高めます。
3.自分が承認され、認められること
自分はこの会社、この組織に必要とされているのか?
実は、この事に不安を持っているスタッフが多いことに経営者は気付いていません。
「自分はこの会社に必要とされている」と部下に感じてもらわなければ、自分でなくても代わりはいくらでもいると思われて、転職を考えてしまうでしょう。
普段の仕事ぶりを見てあげて、認めてあげて、労いの言葉を掛けたり、感謝の意を示す。リーダーの声掛け、心掛けひとつで部下の承認感は満たされ、働き甲斐に繋がります。
このような条件を満たすことが「働き甲斐」に繋がり、この仕事のやりがい、喜びや幸せに繋がります。
この事が、従業員にとっての「やらされ感」ではない「やりたい感」つまり自発性を生み、従業員ひとりひとりの持てる力の最大化が図られ、結果的に企業としての収益を最大化します。
従って企業として収益を最大化する為には従業員に対して「働きやすさ」の追求ではなく「働き甲斐」を追求をすることが重要です。
あなたの会社は、従業員の働き甲斐を最大化していますか?
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