コンサルタントの本の見分けポイント
「あの人は本を書いている“先生”だから大丈夫ですよね?」── よく耳にするフレーズの一つです。もともと出版業界にいたものですから、それがどういう意味を示しているのか、よく分かっています。
重要なことは、どこの出版社なのかでもなければ、どの編集者なのかでも、そして「売れているかどうかということでもない」ということです。
断定しますが、売れているかどうかと、そのコンサルタントの力量とは、まるで関係がありません。むしろ、変に売れていればいるほど、およそタレントとしての力量はあっても、コンサルタントとして力量は、まず期待できません。
常識的に考えれば分かりますが、一般大衆に売れるということは、そこに耳触りのいい内容がつづられていることであり、「ひっぱりだこ」になっているということは、もはや一般的になっていて、その著者は「講演」で忙しいことになっているからです。
要するに、コンサルティングを依頼すべき対象ではない…ということが、簡単に分かる訳です。
どういう人に頼むべきか、それは、ズバリ、「本のテーマに主旨があり、そのことに論理的に説得力がり、自社に仕組みを作れる内容かどうか」ということ、このことにつきます。
情緒的な内容や、体験談、実技の内容は、それはインストラクターや講師、実技指導者の場合ならいいですが、コンサルタントの本としては考えざるを得ないということです。自社を本当に伸ばしたい経営者は、しっかりと見極めてください。
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